2/7 米国株式市場
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S&P500 6,025 -0.95%
ナスダック総合 19,523 -1.36%
ダウ 44,303 -0.99%
2月7日(金)の米国株式市場は全面安となりました。
米雇用統計が市場予想を上回ったことからインフレ懸念が再燃。
FRBの利下げ観測も後ろに後退です。
S&P500
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為替・コモディティー
ドル円
151.36 +0.13%
BTC/JPY
14,554,736円 -0.58%
金先物
2,887.29 +0.37%
10年債券利回り
アメリカ10年債券利回り
4.489 +1.21%
VIX・プットコールレシオ
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VIX 16.47
プットコールレシオ 0.66
VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。
市場の動き
株式市場の状況
2月7日(金)の米国株式市場は全面安となりました。主な指数の動きは以下の通りです。
指数 | 変動率 | 週間変動率 |
---|---|---|
ナスダック総合指数 | ▲1.4% | ▲0.5% |
S&P500 | ▲1.0% | ▲0.2% |
ダウ平均株価 | ▲1.0% | ▲0.5% |
ラッセル2000(小型株指数) | ▲1.2% | – |
- ナスダックは50日移動平均線を下回る動きとなり、テクニカル的にも弱い形となった。
- S&P500は比較的堅調で、重要な移動平均線の上方を維持している。
- ダウ平均はアマゾン(AMZN)やナイキ(NKE)が足を引っ張る形に。
- ラッセル2000は小型株に売り圧力がかかり、1.2%下落。
市場では下落銘柄が上昇銘柄を3対1で上回り、売りが優勢でした。
1月のアメリカ雇用統計
指標 | 1月の結果 | 予想 | 前回 (12月) | 評価 |
---|---|---|---|---|
非農業部門雇用者数 (NFP) | 143,000人 | 169,000人 | 307,000人 | 予想を下回る |
失業率 | 4.0% | 4.1% | 4.1% | 予想を上回る |
平均時給 (前月比) | 0.5% | 0.3% | 0.3% | 予想を大きく上回る |
1月の雇用者数は予想を下回る
1月の 非農業部門雇用者数(NFP) は 14万3,000人 増加しました。
これは、事前予想の 16万9,000人 を下回る結果です。
また、前回(12月)のデータは 30万7,000人 だったため、大幅な減少が見られます。
失業率は4.0%に改善
1月の 失業率 は 4.0% となり、予想の 4.1% を下回りました。
これは、労働市場が引き続き安定していることを示しています。
平均時給が予想を上回る伸び
1月の 平均時給(前月比) は 0.5% 増加し、予想の 0.3% を上回りました。
前年同月比で見ても、4.1%の増加となり、賃金の上昇が続いています。
これにより、消費者の購買力が上がる可能性がありますが、一方で インフレ圧力が続く要因 となる可能性もあります。
物価の上昇(インフレ)の懸念が高まる
消費者の「インフレへの心配」が増えていることが、ミシガン大学の消費者心理指数 の調査で明らかになりました。
- 今後1年間のインフレ予想 は 3.3% → 4.3% に急上昇。
- 長期的なインフレ予想 も 3.2% → 3.3% に上昇。
FRBの利下げ観測が後退
金利を下げる可能性が低下
今回の雇用統計と賃金の上昇を受けて、FRBが すぐに金利を下げる可能性は低くなった と見られています。
- 3月19日のFRB会合で利下げが行われる確率:16% → 8.5%
- 5月7日の会合での利下げ確率:39% → 29%
- 6月18日の会合での利下げ確率:65% → 57%
つまり、市場は「 FRBはまだ金利を下げないかもしれない 」と考えるようになってきています。
なぜ利下げが難しくなったのか?
- 失業率が 4.0%に改善 し、労働市場が安定している。
- 平均時給が 予想以上に上昇 し、インフレ圧力が続く可能性がある。
- 消費者の インフレ期待が上昇 し、FRBが慎重にならざるを得ない。
このため、FRBはしばらく金利を据え置くか、利下げを遅らせる可能性が高まっています。
仕事が増えた業界と減った業界
仕事が増えた業界
1月に仕事が増えたのは以下の業界です。
- ヘルスケア(医療関係):+43,700人
- 小売業(スーパーやお店):+34,300人
- コンピュータ・システム・デザイン(IT関連):+13,700人
- 政府関連の仕事:+32,000人
仕事が減った業界
一方で、仕事が減った業界もあります。
- 飲食サービス業(レストランやカフェ):-15,700人
- 人材派遣業(派遣会社):-12,400人
- 鉱業:減少(具体的な数値は不明)
注目の個別銘柄
来週は、決算発表も相次ぎます。
企業名 | ティッカー | 注目ポイント |
---|---|---|
マクドナルド | MCD | インフレ環境下での価格戦略 |
コカ・コーラ | KO | 消費動向と価格転嫁の影響 |
RDDT | 上場後初の決算発表 | |
HubSpot | HUBS | ソフトウェア需要の持続性 |
AppLovin | APP | モバイル広告市場の動向 |
消費関連株(マクドナルド・コカ・コーラ)の決算は、小売売上高と合わせて注目されます。
重要指標
市場の行方を決める2つの重要指標が来週発表されます。
① 消費者物価指数(CPI)
発表日:2月12日(水)
- インフレ動向を測る最重要指標。
- 予想を上回れば、FRBの利下げ期待が後退し、株式市場には悪影響。
- 逆に、予想を下回れば市場の安心感につながる可能性がある。
② 小売売上高
発表日:2月14日(金)
- 消費者の購買意欲を示す指標であり、米国経済の健康状態を把握する上で重要。
- 強い結果なら企業業績の下支え要因となるが、低調なら景気減速の懸念が高まる。
まとめ
雇用統計が予想を上回る結果となり、インフレ懸念が再燃したことで利下げ観測が後退し、株価は下落しました。
大型テック株の決算も悪く良い材料がありません。
インフレ時には金などのコモディティに資金が集まりやすいのでポートフォリオの一角に添えるべきでしょう。
みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)
投資は自己責任でお願いします。
インフレはしつこいですね😅
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