2/3 米国株式市場
S&P500 5,994 -0.76%
ナスダック総合 19,391 -1.20%
ダウ 44,421 -0.28%
市場は取引開始直後に急落しましたが、その後は回復の兆しを見せました。
トランプ大統領は、メキシコとカナダへの25%の関税を1カ月間猶予することを発表しました。
一方で、中国への追加関税は予定通り発効する見込みです。
S&P500
為替・コモディティー
ドル円
154.80 -0.35%
BTC/JPY
15,747,797円 +3.47%
金先物
2,857.31 +0.82%
10年債券利回り
アメリカ10年債券利回り
4.536 -0.59%
VIX・プットコールレシオ
VIX 18.46
プットコールレシオ 0.7
VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。
市場の動き
関税の背景と影響
関税の延期とその理由
トランプ大統領は、メキシコのクラウディア・シャインバウム大統領およびカナダのジャスティン・トルドー首相が国境を越えた麻薬密輸対策を強化することを約束したことを受け、関税の延期を決定しました。
それにより、メキシコとカナダからの輸入品に対する25%の関税は一時停止されましたが、中国からの輸入品に対する10%の関税は予定通り実施される見通しです。
米国経済への影響
エコノミストは、トランプ関税の影響について以下のように予測しています。
- GDP成長率の低下:オックスフォード・エコノミクスの試算では、2025年の米国GDP成長率は0.7ポイント低下すると予想。
- インフレの上昇:エール大学の研究によると、関税により物価が0.75ポイント上昇し、一世帯あたり約1,200ドルの購買力が失われる可能性がある。
- 企業のコスト増加:ゼネラルモーターズ(GM)の車両価格、Nike(NKE)の商品、Apple(AAPL)のiPhoneなど、多くの製品が値上がりする可能性が高い。
貿易赤字と米国経済への長期的影響
メキシコとカナダは、米国の輸入額の30%を占める主要貿易相手国です。
トランプ関税が発効すれば、米国だけでなくカナダ・メキシコ経済にも深刻な打撃を与え、最終的に米国の輸出にも悪影響を及ぼす可能性があります。
トランプ関税が米国経済に与える4つの影響
- 報復関税の影響:メキシコやカナダが報復措置を取れば、米国の輸出産業は大きな打撃を受ける。
- 輸入コストの上昇:関税により輸入品の価格が上昇し、消費者や企業の負担が増加。
- 貿易相手国の経済低迷:カナダ・メキシコ経済が落ち込めば、米国の輸出が減少。
- ドル高の影響:ドルが高騰すると、米国製品の価格競争力が低下し、輸出が減少。
米国株式市場の動向
ナスダック総合指数
- 最大2.5%下落後、1.2%安で終了しました。
- 出来高は増加し、分配日が追加されるなど、売り圧力の高まりが見られます。
S&P500指数
- 下落幅を0.8%に縮小し、50日移動平均線のすぐ上で取引を終えました。
- 投資家の買い支えがあったことが示唆されています。
ダウ工業株30種平均
- 0.3%下落し、44,000ドル台でサポートされました。
ラッセル2000(小型株指数)
- 2.5%の急落後、1.3%安で終了しましたが、50日移動平均線の下で推移が続いています。
- 弱気相場入りの懸念が高まっています。
市場の内部動向
- ニューヨーク証券取引所では、下落銘柄が上昇銘柄を2対1以上で上回りました。
- ナスダック市場では、下落銘柄が上昇銘柄を12対5で上回っています。
世界市場への影響
関税の発表は、米国市場だけでなく世界の主要株式市場にも影響を与えました。
アジア市場
- 日経平均:2.7%下落
- 韓国KOSPI:2.5%下落
- インドSENSEX:0.4%下落
- 香港ハンセン指数:ほぼ横ばい
- 上海市場:祝日のため休場
欧州市場
- ロンドンFTSE100:1.0%下落
- ドイツDAX:1.4%下落
- フランスCAC40:1.2%下落
コモディティ市場の動向
関税リスクを受け、安全資産としての金が買われました。
- 金価格:0.8%上昇(2,833.90ドル)※過去最高値
- 原油価格:0.9%上昇(1バレル73.16ドル)
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)2024年第4四半期決算発表
決算結果と市場予想の比較
指標 | 結果 | 予想 | 差異 |
---|---|---|---|
調整後EPS(1株あたり利益) | $0.14 | $0.11 | +$0.03 |
売上高 | $827.5M(8億2750万ドル) | $778.17M(7億7817万ドル) | +$49.33M(+6.3%) |
決算ハイライト
- 2024年第4四半期
- 調整後EPS: $0.14(市場予想の$0.11を上回る)
- 売上高: $827.5M(前年比36%増)(市場予想の$778.17Mを上回る)
- 米商用部門売上高: $214M(前年比64%増)
- 米政府部門売上高: $343M(前年比45%増)
- 2025年の売上ガイダンス
- $3.74B~$3.75B(市場予想$3.5Bを上回る)
- 米国商業収益の成長率予測:54%
- 調整後フリー・キャッシュ・フロー予想:$1.6B(市場予想$1.28Bを上回る)
株価の動向
- 決算発表後の延長取引で+15%以上上昇し$96.74
- 2025年にすでに+10%上昇
- 2024年には+340%の急騰
- 2024年1月31日には最高値$85.22を記録
CEOアレックス・カープのコメント
- 「我々のビジネスは内部的な勢いと強さを持ち、投資を上回る成長を遂げている」
- 「ソフトウェアのジャガーノート(巨大企業)が確かに出現した」
パランティアのAI戦略と今後の展望
- AI・データ分析ソフトの活用分野が拡大
- 政府部門(情報収集・テロ対策・軍事)から
- 商用部門(医療・エネルギー・製造業)へシフト
- 2023年初頭に「人工知能プラットフォーム」展開
- AI関連銘柄の筆頭候補として評価上昇
まとめ
トランプ大統領の政策に市場が右往左往しています。
関税が延期されたことで一部値を戻しましたが油断は禁物です。
忘れている人もいると思いますが、3月には米国の連邦債務上限問題が再び再燃します。
2024年12月、米議会は政府閉鎖を回避するため、2025年3月14日までのつなぎ予算を可決しましたが、債務上限の引き上げや停止に関する合意は至っていません。
デフォルトはしないもののトランプ大統領の政治ショーに使われるので市場が上下するのはほぼ確実でしょう。
金価格が最高値を更新したのも今の不安定な情勢を織り込んでのことでしょう。
みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)
投資は自己責任でお願いします。
GLDMを買います😉
↓クリックしていただけると嬉しいです(*^^*)