1週間で見る米国市場

先週の市場 今週の市場

S&P500     6,090 +0.96%

ナスダック総合  19,855 +3.32%

ダウ        44,642 -0.6%

12月第1週のの株式市場は、混迷する要因が交錯する中で、ナスダック指数とハイテク株の力強いパフォーマンスが市場を牽引しました。

ダウは水曜日には史上最高値を更新しましたが、週全体では0.6%下落しました。大型株中心のダウが軟調だったことは、成長株に対する関心が高まった結果といえるでしょう。

S&P500 週間ヒートマップ

テスラが+15.81%と一際上昇が目立ちますね。マスクとトランプ同盟に市場が好感しているのでしょう。

モルガン・スタンレーの著名自動車アナリストでTSLAの強気派であるアダム・ジョナス氏は

「イーロン・マスクがトランプ次期大統領を公に支持したことで、テスラのCEOは次期政権における有力な発言者と見なされるようになった」と述べています。

アマゾンも+10.30%の二桁成長です。

為替・コモディティー 週間

150.04  +0.19% 


BTC/JPY

15,004,251円  +3.70%


金先物   

2,654  -0.97%

ビットコインが3.70%の上昇に対して、金先物は1%近くの下落です。

10年債券利回り 週間

アメリカ10年債券利回り 

4.149  -0.67%

10年債利回りは4ベーシスポイント低下の4.149%と、10月下旬以来の低水準を記録しています。

今週の重要イベント

経済指標

日本時間 12/11 22:30

・消費者物価指数(CPI)

日本時間 12/12 22:30

・生産者物価指数(PPI)

・失業保険申請件数

 決算                                        

12/10

・モンゴDB (MDB)

12/13

・ブロードコム (AVGO)

・コストコ・ホールセール (COST)

市場の動き

  • ダウ・ジョーンズ先物: S&P500先物、ナスダック100先物とともに、月曜朝8:00にオープン。週明けの動きに注目。
  • 主要株価指数:
    • ナスダック: 前週3.3%上昇し、20,000ポイントに迫るも、50日移動平均線から6.2%上昇しており、プルバックリスク(価格が上昇トレンドにあるときに一時的に価格が下落する動き)が増加。
    • S&P500: 1%近く上昇、50日線から3.7%上回る水準に留まる。
    • ダウ: 0.6%下落、史上最高値を更新したが調整局面。
    • ラッセル2000: 1.1%下落。
  • 国債利回り: 10年債利回りは4.15%と10月下旬以来の低水準。FRB利下げ期待と低調な経済指標が影響。
  • 原油: 米原油先物は1.2%下落し、67.20ドル/バレル。

ハイテク株の動向

  • メガキャップ銘柄: Nvidia(NVDA)、Apple(AAPL)、Meta(META)、Microsoft(MSFT)が主要な注目株。
    • Nvidia: 50日線から反発し、新たな上昇トレンドの兆候を示唆。AI関連銘柄のリーダーとして注目。
    • Apple: フラットベースを突破し、次の買いポイントへ近づく。
    • Meta: 新たな買いポイントを超え、TikTok禁止措置のニュースで勢いづく。
    • Microsoft: 移動平均線から反発し、複数の買いエントリーポイントを提供。

ETFのパフォーマンス

  • ハイテクセクター:
    • IGV: ソフトウェア関連5%上昇。
    • SMH: 半導体セクター2.7%上昇。
    • ARKK: 8.5%急騰、成長株に再び注目。
  • 他セクター:
    • 金属・鉱業、エネルギー、ヘルスケアなどは下落傾向。
    • 航空セクターや住宅建設セクターは好調。

まとめ

現在の市場は成長株が牽引する中で堅調に推移していますが、ナスダックを中心とした過熱感と調整リスクには注意が必要です。

半導体セクターのリーダー銘柄の1つであるブロードコム(AVGO)の決算発表に注目していきたいと思います。

消費者物価指数(CPI)生産者物価指数(PPI)の数値にも注目です。急激に上振れすることは、インフレ再燃の懸念を示唆します。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

ヤマト

今週も冷静な気持ちで、市場をウォッチ(*^^*)