みなさんこんにちは。米国株押しのやまとです。
米国株押しと言っていますが、未来永劫とは思っていません。
「今は」 米国株押しということです。
歴史は繰り返さないが、韻を踏む
「トム・ソーヤーの冒険」で知られる米作家マーク・トウェインの言葉です。
人間の歴史を見ると繁栄と衰退を繰り返すのが世の常です。
アメリカも人が作った集合体である以上いずれ、衰退することでしょう。
覇権国衰退の歴史と全世界型インデックスのメリットを見ていきます。
イギリスの覇権的地位を支えた経済と金融の力
19世紀から20世紀初頭にかけてのイギリスは、圧倒的な工業生産力とロンドンを中心とした金融市場の影響力を背景に、世界経済をリードする覇権国として君臨しました。
- 世界工業生産の約40%を占めた生産力
- 国際金融の中心地としてのロンドン証券取引所
- 基軸通貨ポンドを通じた貿易と金融の支配
これらの要素が、当時のイギリスの経済的優位性を支える柱となり、現在のグローバル経済の礎を築いたといえるでしょう。
イギリス衰退の主な要因
1. 二度の世界大戦の影響
- 経済的損失: 戦費の増大とインフラ破壊で財政悪化。戦後はアメリカからの借款に依存。
- 軍事力の低下: 戦争で国力が疲弊し、植民地防衛の能力を喪失。
2. 植民地帝国の崩壊
- 脱植民地化: インド独立(1947年)をはじめ、植民地からの資源や市場を喪失。
- スエズ危機(1956年): イギリスの国際的影響力低下を象徴する事件。
3. アメリカの台頭
- 経済力の差: 戦後、アメリカが世界最大の経済大国となり、ドルが基軸通貨に。
- 技術革新と産業力: アメリカの進化がイギリスを圧倒し、経済中心がロンドンからニューヨークに移行。
4. 国内経済の停滞
- 産業構造の老朽化: 産業革命期の成功に依存し、ドイツや日本に追い抜かれる。
- 労働争議と福祉負担: 労働争議や高福祉政策が経済成長を阻害。
イギリスの覇権国としての衰退は、一国の経済がいかに複雑で多様な要因に影響を受けるかを教えてくれます。
全世界型インデックスの強み
「感情抜きで投資配分を決めてくれる」
これが最大最高のメリットです。
今は元気な20代,30代だとしても、人は必ず年を取り能力が下がります。
「アメリカがだめになったら買い直せばいいじゃん」
と思っていられるのも若いうちです。
年を取ると自分が何をやらかすかわかったものではありません。
おそらく、70歳代、80歳代になったときに投資先の乗り換えは不可能なのではないかと。。。
全世界型インデックスは自動で資産の配分を国ごとに行ってくれるので安心です。
以下に詳しくメリットをまとめました。
1. 自動リバランス
- 全世界型インデックスファンドでは、世界経済や市場の変動に合わせて自動的に資産配分を調整します。
- 投資家が高齢になり、資産管理に手間をかけられなくなったとしても、ファンドが適切なバランスを維持。
2. 長期的な分散投資
- 世界中の株式市場に分散されているため、特定の国や地域のリスクが少ない。
- 引退後でも安定した資産運用が期待でき、個別株や特定市場への集中投資リスクを避けられる。
3. シンプルで手間いらず
- 年齢を重ねると、投資に時間や労力を割くのが難しくなる場合があります。
- 全世界型インデックスファンドは、運用会社が資産配分やリバランスを管理してくれるため、投資家自身の負担はほとんどありません。
4. 世界経済の成長を享受
- 世界経済全体が成長し続ける限り、ファンドの価値も長期的に上昇する可能性が高い。
- 自分が年を取った後でも、資産が「世界経済の力」で成長を続ける仕組み。
若いうちから全世界型インデックスを少しずつ積み立てておくことが保険につながります。
お守り代わりに購入しておくべきです。
米国だけで良い派に物申す
米国だけで良い派の方々は
「米国企業が全世界で稼いでいるから結局米国株で良い」
といいます。
しかし、リスクは存在します。以下にまとめてみました。
1. 貿易戦争・経済摩擦
- リスク内容:
- 米国と他国(特に中国やヨーロッパ)との間で貿易摩擦が激化した場合、関税の引き上げや輸入規制が行われ、米国企業の製品やサービスが締め出される可能性があります。
- 影響:
- 米国企業の海外収益が減少。
- 国際サプライチェーンの断絶による生産コストの増加。
2. 地政学的リスク
- リスク内容:
- 米国政府の外交政策が原因で特定の国や地域で反米感情が高まり、米国企業が事業活動を行いづらくなる可能性があります。
- 例: 中国での米国企業の規制強化、ロシアや中東での事業制限。
- 影響:
- 特定地域からの撤退を余儀なくされる。
- ブランド価値の低下や顧客基盤の喪失。
3. 各国の保護主義政策
- リスク内容:
- 他国が自国産業を保護するために、米国企業の製品やサービスに対して規制を強化する。
- 例: ヨーロッパのデジタル税、中国の自国企業優遇政策。
- 影響:
- 市場シェアの減少。
- 競争環境の悪化。
4. 規制の変化や制裁措置
- リスク内容:
- 米国政府が他国に対して制裁措置を講じた場合、その報復措置として、米国企業が対象国から締め出される可能性。
- 例: テクノロジー分野での輸出規制(例: Huawei問題)。
- 影響:
- テクノロジー企業や製造業の国際競争力が低下。
- 重要市場へのアクセス喪失。
5. 知的財産権やデータ規制
- リスク内容:
- 他国が知的財産権やデータの扱いについて厳しい規制を設けることで、米国企業が競争劣位に立たされる。
- 例: 中国のデータセキュリティ法、EUのGDPR。
- 影響:
- 追加コストの発生(コンプライアンス対応)。
- 一部市場からの撤退。
6. 現地競争の激化
- リスク内容:
- 各国の現地企業が政府の支援を受けて競争力を高め、米国企業が市場での競争に敗れる可能性。
- 例: 中国のBAT(Baidu, Alibaba, Tencent)やインドの現地企業。
- 影響:
- 米国企業の国際市場でのシェア縮小。
- 収益構造の地域偏りが進む。
私は2の地政学的リスクが1番怖いと感じています。
例:Appleの中国製造拠点問題。Amazonの中国市場縮小など。
ある国が本気になれば、いち企業を締め出すことは簡単です。
アメリカ嫌いの中東の国々や共産圏で自由にビジネスをすることはアメリカ企業といえど、厳しいものがあります。
反米感情の国が増えるのか減るのかはわかりません。
やはりお守りとして、全世界型インデックスをポートフォリオの一部に添えるべきです。
まとめ
おすすめの全世界型投資信託
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 特徴:
- 日本を含む全世界の株式に投資
- MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に連動
- 低コストで運用効率が高い
- おすすめ理由:
- 日本株も含むため、全世界へのバランスよい分散が可能
- 信託報酬が業界最低水準
おすすめの全世界型ETF
VT(Vanguard Total World Stock ETF)
- 特徴:
- 全世界(約50カ国)の株式市場に広く投資
- 先進国から新興国まで約9,000銘柄に分散
- 経費率: 0.07%(非常に低コスト)
- おすすめ理由:
- 1本で全世界の株式市場に分散投資が可能
- 長期投資に適した信頼性の高いETF
迷ったら両方買っておいても大丈夫です(*^^*)
個人的に2050年ころまではアメリカ1強だと思います。
その先は全く読めません(*^^*)
↓クリックしていただけると嬉しいです(*^^*)
全世界型でも、国別、先進国、発展途上国の組入比率に差異があるとおもいますが、その辺りどういう組入比率や運用ポリシーのモノが良いのかも含めてご意見を是非お聞かせください。
コメントありがとうございます。
日本で購入できる全世界型のファンドは主に以下の指数に従って運用されています。
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MSCI ACWI (All Country World Index)
採用銘柄数: 約 2,900 銘柄
・代表的な投資信託:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。信託報酬 0.05775%
・代表的なETF:ACWI(iShares MSCI ACWI ETF)。経費率: 0.32
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FTSE GACI (Global All Cap Index)
採用銘柄数: 約 9,000 銘柄
・代表的な投資信託:SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)。信託報酬 0.1022%
・代表的なETF:VT (Vanguard Total World Stock ETF) 。経費率: 0.07%
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どれを選ぶかは好みですね。
より安い信託報酬が良いのか、より分散させたいか。
私は積立投資枠でeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、成長投資枠でVT(Vanguard Total World Stock ETF)を購入しています。
参考になれば幸いです。