感情を深掘りし、共有する力を磨く方法
「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない (ディスカヴァー携書) 三宅 香帆 著作
文芸評論家三宅 香帆さんが書かれた 「好き」を言語化する技術 を読ませていただきました。
読まないとやばいです。。。。
「好き」を言語化する技術は、単に文章を書くための手法に留まりません。
自分自身の感情や価値観を深く掘り下げ、それを他者と共有するスキルとして非常に有益です。
この記事では、この技術を日常生活やブログ、SNSで活用する方法を具体的に解説します。
「好き」を言語化するとは?
「好き」を言語化するとは、自分の感情をより深く理解し、それを具体的な言葉として表現することを指します。
感覚的な「やばい」「すごい」で済ませるのではなく、具体的でわかりやすい表現を生み出すことが重要です。
このプロセスを通じて、自分の価値観をより明確にし、それを他者と共有できる力を育てます。
「やばい星人」からの脱却:具体化の重要性
「良い意味でもやばい」「悪い意味でもやばい」といった言葉に頼ると、感情や意見が曖昧になり、他人に伝わりにくくなります。
すべての感想をやばいで済ませる状態のことをやばい星人と僕が勝手に名付けました。
やばい星人状態はやばいです。
これを避けるためには、以下の3つのステップを実践しましょう。
1. 妄想と細分化を活用する
感情を「借り物」の表現で済ませず、自分だけの言葉にすることが大切です。
妄想を広げ、新しい視点を見つけることで、感情を細分化して表現できます。
具体例
朝の通勤電車
普通の表現: 「満員電車に乗っていると、疲れた気分になる。」
掘り下げた表現: 「ぎゅうぎゅう詰めの車内で、周りの人の息遣いや服の匂いが近すぎて、まるで自分の存在がどこかに吸い込まれて消えていくように感じた。
でも、ふと目の前の窓に映る外の風景に目を向けると、遠くのビルの屋上に小さな鳥が一羽とまっているのが見えた。
その瞬間、窮屈な世界の中にも、小さな自由があるんだと気づいた。」
妄想を広げる: 「もしこの電車が地平線まで続く線路を走り、誰も降りずにどこまでも行くとしたら、自分はどこに辿り着くだろう?
窓の外の風景が少しずつ変わり、知らない町や風景が現れるたびに、今の自分を忘れて新しい自分を探せるかもしれない。」
2. 具体例を挙げて掘り下げる
感動したポイントや心に響いた部分を具体的に言語化する習慣をつけましょう。
映画や本、日常生活で感じたことを細かく記録すると良いでしょう。
具体例
「休日、公園でお父さんと子どもが一緒に凧揚げをしているのを見た。
凧が風に乗って高く上がるたびに、子どもが『わぁ!』と嬉しそうに叫び、お父さんが笑っている姿がとても温かく感じた。
忙しい毎日の中で、こんな何気ない幸せが大切なんだと思った。」
3. ポジティブ・ネガティブ双方の感情を掘り下げる
感情を整理する際、ポジティブな面だけでなくネガティブな面にも目を向けます。
例えば「共感」「驚き」といったプラスの感情だけでなく、「退屈」「不快」といったマイナスの感情も具体的に表現しましょう。
SNSで「好き」を共有するコツ
1. 他人の意見を見る前に自分の感想をメモする
SNSでは多くの意見が飛び交っていますが、自分の考えを見失わないようにしましょう。
他人の意見を見る前に、自分の感想をメモしておくことで、自分の感覚を鮮明に残せます。
2. 感情を細分化して伝える
単に「面白かった」ではなく、どの点がどう面白かったのかを細分化して伝えます。
例えば、映画なら「キャラクター」「ストーリー」「映像美」に分け、それぞれに感想を書くと、読者に伝わりやすくなります。
長文ブログを書く際のヒント
1. 想定読者を設定する
誰に向けて書くかを明確にすると、文章の方向性が定まり、書きやすくなります。
読者は「未来の自分」「過去の自分」でも良いでしょう。過去の自分が役立つと思う内容を意識して書くのも効果的です。
2. お手本を見つける
「良い」と思う文章を参考にし、自分のスタイルを確立しましょう。
他の作家やブロガーの表現を観察し、自分が書きたい文章のイメージを具体化します。
実践例:「好き」の言語化を深掘りする
映画の感想を具体的に言語化
単に「この映画はやばい!」と言うのではなく、以下のように具体的に掘り下げます。
- キャラクター主人公が仲間を守る姿に共感した。特にクライマックスのシーンでの表情が心に残った。
- ストーリーどんでん返しに驚かされた。伏線の回収が見事で感動した。
- 映像美色彩や構図が美しく、特に夕日が差し込むシーンが印象的だった。
子どもとの対話で「やばい星人」を防ぐ方法
「やばい」という言葉の多用は、感情の具体化を妨げる可能性があります。
特に子どもにおいては、大人の言葉がモデルとなるため、以下の方法で「やばい星人」を防ぎましょう。
子供にも簡単に伝染るのが、やばい星人の特徴です。
大人が率先して感情を具体化する
大人自身が「好き」「良い」「悪い」を細かく言語化する習慣を持つことが重要です。
例えば、映画を観た後、具体的に感想を語ることで、子どもに感情を具体化するお手本を示します。
子どもとの対話を通じて感情を掘り下げる
子どもが「やばい」と言ったら、「どの部分がどうやばいの?」と聞いてみることで、具体的な感情表現を促します。
まとめ
「やばい星人」から抜け出し、感情を具体的に言語化する技術を身につけることで、自分の価値観を深く理解し、それを他者と共有できるようになります。
この技術は、子どもとの対話にも活用でき、感情の伝染を防ぐことができます。
ぜひ今日から「やばい」で済ませる習慣を卒業し、感情を豊かに表現する力を育んでみましょう!
「好き」を言語化する技術に関するメソッドと、それをブログやSNSで活用するコツについてまとめてみました。
この技術は単に文章を書くためだけでなく、自分自身の感情や価値観を深く掘り下げ、それを他人と共有するための手段として非常に有益です。
子供も「やばい」しか言わないので、やばいです。
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