今日の米国株

相互関税発表するも株価上昇

S&P500     6,116  +1.06%

ナスダック総合  19,945  +1.50%

ダウ        44,707  +0.76%

木曜日の株式市場は、大幅に上昇して取引を終えました。

トランプ大統領が「相互関税」の計画を指示したにもかかわらず、ウォール街では主要株価指数が上昇し、特にハイテク株の多いナスダック総合指数が市場をリード。

ダウ平均株価は0.8%上昇し、S&P500指数は1%、ナスダック総合指数は1.5%上昇しました。

いずれも過去最高値に迫る動きを見せています。

一方、小型株が多いラッセル2000指数も1.2%上昇しましたが、依然として下降トレンドにある50日移動平均線を下回ったままです。

S&P500 

為替・コモディティー 

ドル円   

152.97  -0.82% 


BTC/JPY

14,717,902円  -2.54%


金先物   

2,954.10  +0.87%

10年債券利回り 

アメリカ10年債券利回り  

4.526   -2.14%

VIX・プットコールレシオ

VIX   15.14

プットコールレシオ 0.73

VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。

市場の動き

主要指数の上昇

この日、米国の主要な株価指数はそろって上昇しました。

指数名上昇率
ダウ平均+0.8%
S&P500+1.0%
ナスダック+1.5%
ラッセル2000+1.2%

特にナスダックはハイテク株の影響を受けやすく、1.5%の上昇と好調でした。ダウ平均も342ポイントの上昇を記録し、過去最高値に迫りました。

市場の出来高と強気シグナル

ナスダックとニューヨーク証券取引所の出来高は前日より増加し、多くの銘柄が値上がりしました。

  • NYSEでは3.6対1の割合で値上がり銘柄が値下がり銘柄を上回る
  • ナスダックでは2.7対1の割合で値上がり銘柄が多い

これは、投資家の楽観的な見方が強まっていることを示しています。

「相互」関税とは?

トランプ大統領は、米国の貿易相手国が米国製品に対して設定している関税や他の障壁と同じレベルの関税を課す「相互関税」を導入しました。

これにより、米国の企業が不利にならないようにすることを目的としています。

例:関税がどのように変わるのか

例えば、日本がアメリカから輸入する車に10%の関税をかけている場合、アメリカも日本から輸入する車に同じ10%の関税を課すことになります。

これにより、貿易の公平性が保たれるという考え方です。

実際に関税が発動するまで時間がかかる見込み

この制度は非常に複雑であるため、実際に関税が発動するまでには時間がかかると予想されています。そのため、市場ではすぐに貿易摩擦が悪化する可能性は低いと判断され、大きな混乱を招くことはありませんでした。

「相互」関税の理論的な影響

理論的には、他国が米国製品に対する自国の貿易障壁を引き下げることで、関税を回避する方法を提供することになります。

つまり、他国が米国製品に対する関税を引き下げれば、米国もそれに応じて関税を低くすることになるため、自由貿易が促進される可能性があります。

しかし、実際には各国の政治的・経済的な状況によっては、貿易交渉が長引き、逆に報復関税の応酬となるリスクもあるため、今後の展開には注意が必要です。

関税発表にもかかわらず市場が上昇した理由

通常、関税の発表は市場にとって悪材料となることが多いですが、今回の市場はそれに反応せず、むしろ上昇しました。理由は以下の通りです。

  1. 関税が発動するまで時間がかかる見込み
    • 市場ではすぐに貿易摩擦が悪化する可能性は低いと判断
  2. ハイテク株や消費者関連株の上昇
    • S&P500の中で素材、消費者裁量、テクノロジーセクターが最も上昇。
  3. 強気相場の継続
    • 主要指数が50日移動平均線を超え、上昇トレンドを形成。

金価格の動向:歴史的高値を更新し、3,000ドル超えを目指す

市場では、貿易戦争への懸念やインフレデータ、金利の動向を背景に、金価格が過去最高値圏で安定しています。

火曜日には、1オンスあたり2,942.70ドルの史上最高値を記録しました。

木曜日には2,915.76ドルで取引され、市場では3,000ドル超えを視野に入れる強気な見方も広がっています。

金価格が上昇している背景には、安全資産としての需要が高まっていることがあります。

金鉱株決算ハイライト

バリック・ゴールド (GOLD)

  • EPS(1株当たり利益):46セント(前年同期比70%増)
  • 売上高:36億4,500万ドル(前年同期比19%増、コンセンサスの39億5,500万ドルを下回る)
  • 金生産量:第3四半期比で15%増
  • 銅生産量:第3四半期比で33%増
  • 実現金価格:オンスあたり2,657ドル(6.5%上昇)
  • 金の売上原価:3%減少、総現金コスト5%減少

Barrick Goldは、すべての地域で生産量が増加し、業績が加速したものの、市場予想を若干下回りました。

キンロス・ゴールド (KGC)

  • EPS:20セント(前年同期比120%増、アナリスト予想の24セントを下回る)
  • 売上高:14億1,900万ドル(アナリスト予想の14億5,300万ドルに届かず)

Kinross Goldの決算は市場の期待を満たせず、木曜日の取引で株価が5%下落しました。

ロイヤル・ゴールド (RGLD)

  • EPS:1.63ドル(市場予想1.52ドルを上回る)
  • 売上高:2億260万ドル(前年同期比22%増、市場予想の1億8,620万ドルを上回る)

Royal Goldは「ロイヤリティ企業」として、従来の金鉱業者とは異なり、鉱山会社に資金提供を行うことで生産量や収益の一定割合を受け取るモデルを採用しています。そのため、金価格の変動に対するリスクが比較的低いとされています。

アグニコ・ゴールド・マインズ (AEM)

  • EPS:1.26ドル(アナリスト予想の1.18ドルを上回る)
  • 売上高:22.2億ドル(前年同期比29%増、アナリスト予想の22.6億ドルをわずかに下回る)

AgnicoのCEOは「コスト管理と金価格の上昇により、記録的な営業利益率を達成しました」とコメントしました。さらに、新たに発表した3カ年ガイダンスでは「安定した生産見通し」を強調しており、今後の業績の安定が期待されています。

まとめ

米国の主要株価指数は揃って上昇し、特にハイテク株が牽引するナスダックが1.5%の上昇を記録しました。

市場の出来高も増加し、多くの銘柄が値上がりしたことから、投資家の楽観的な見方が強まっています。

トランプ大統領が導入した「相互関税」は、米国の貿易相手国と対等な関税を設定することを目的としています。

米国の相手国が関税をさげれば、米国も関税を下げるようなので抜け道ができた形ですね。

金価格は歴史的高値圏で推移し、3,000ドル超えを視野に入れた強気の動きが続いています。

これは、インフレ懸念や安全資産としての需要増加が影響していると考えられます。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

投資は自己責任でお願いします。

ヤマト

 ポートフォリオの一部に金を添えると良さそうですね😉

↓クリックしていただけると嬉しいです(*^^*)

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村