1週間で見る米国市場

関税合戦はじまる

S&P500     6,040  -1.00

ナスダック総合  19,627  -1.64

ダウ        44,544  -0.75

トランプ大統領の関税発動、主要企業の決算発表など市場の変動が重なり投資家にとって重要な局面となりました。

特に、関税政策が市場全体に与える影響は大きく、株式市場、為替市場、暗号資産市場に大きな変動をもたらしています。

S&P500 週間ヒートマップ

為替・コモディティー 週間

ドル円   

155.20  -0.50% 


BTC/JPY

15,713,176円  -1.42%


金先物   

2,835.00  -0.36%

金価格が最高値に近づきつつあります。

投資家にリスク回避の心理が広がっているのでしょ。

10年債券利回り 週間

アメリカ10年債券利回り  

4.542  +0.50%

今週の重要イベント

経済指標

2月3日(月)

  • 製造業購買管理者指数 (1月) - 予想:50.1/ 前回:49.4

2月4日(火)

  • ISM製造業購買担当者景気指数 (1月) - 予想:49.3 / 前回:49.2

2月5日(水)

  • JOLTS求職 (12月) - 予想:7.880M/ 前回:8.098M
  • ADP非農業部門雇用者数 (1月) - 予想:149K/ 前回:122K
  • サービス業購買部協会景気指数 (1月) - 予想:53.1/ 前回:56.8

2月6日(木)

  • ISM非製造業指数 (1月) - 予想:54.2 / 前回:54.1
  • 原油在庫量 - 前回:3.463M
  • 失業保険申請件数 - 予想:214K / 前回:207K

2月7日(金)

  • 平均時給 (前月比) (1月) - 予想:0.3% / 前回:0.3%
  • 非農業部門雇用者数 (1月) - 予想:154K / 前回:256K
  • 失業率 (1月) - 予想:4.1%/ 前回:4.1%
決算

2月3日(月)

  • Palantir (PLTR): 1株当たり利益 予想:0.1104 / 売上 予想:778.17M
  • NXPセミコンダクターズ (NXPI): 1株当たり利益 予想:3.17 / 売上 予想:3.13B
  • アイデックス・ラボラトリーズ (IDXX): 1株当たり利益 予想:2.39 / 売上 予想:933.38M
  • エクイティ・レジデンシャル・プロパティ・トラスト (EQR): 1株当たり利益 予想:0.4116 / 売上 予想:755.24M
  • タイソン・フーズ (TSN): 1株当たり利益 予想:0.8997 / 売上 予想:13.5B
  • クロロックス (CLX): 1株当たり利益 予想:1.39 / 売上 予想:1.63B

2月4日(火)

  • アルファベット (GOOGL): 1株当たり利益 予想:2.12 / 売上 予想:96.69B
  • アルファベット (GOOG): 1株当たり利益 予想:2.12 / 売上 予想:96.7B
  • メルク・アンド・カンパニー (MRK): 1株当たり利益 予想:1.81 / 売上 予想:15.47B
  • ペプシコ (PEP): 1株当たり利益 予想:1.95 / 売上 予想:27.95B
  • アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD): 1株当たり利益 予想:1.08 / 売上 予想:7.54B
  • アムジェン (AMGN): 1株当たり利益 予想:5.04 / 売上 予想:8.85B
  • ファイザー (PFE): 1株当たり利益 予想:0.4773 / 売上 予想:17.28B
  • KKRアンド・カンパニー (KKR): 1株当たり利益 予想:1.31 / 売上 予想:1.95B
  • ペイパル・ホールディングス (PYPL): 1株当たり利益 予想:1.12 / 売上 予想:8.28B

2月5日(水)

  • ウォルト・ディズニー (DIS): 1株当たり利益 予想:1.45 / 売上 予想:24.7B
  • クアルコム (QCOM): 1株当たり利益 予想:2.97 / 売上 予想:10.93B
  • Arm (ARM): 1株当たり利益 予想:0.25 / 売上 予想:761.71M
  • ボストン・サイエント (BSX): 1株当たり利益 予想:0.6565 / 売上 予想:4.41B
  • ウーバー・テクノロジーズ (UBER): 1株当たり利益 予想:0.4869 / 売上 予想:11.77B
  • フィザーブ (FI): 1株当たり利益 予想:2.49 / 売上 予想:4.96B
  • マイクロストラテジー (MSTR): 1株当たり利益 予想:-0.122 / 売上 予想:123M

2月6日(木)

  • アマゾン・ドット・コム (AMZN): 1株当たり利益 予想:1.47 / 売上 予想:187.33B
  • イーライリリー・アンド・カンパニー (LLY): 1株当たり利益 予想:5.3 / 売上 予想:13.78B
  • アストラゼネカ ADR (AZN): 1株当たり利益 予想:1.06 / 売上 予想:14.15B
  • Linde PLC (LIN): 1株当たり利益 予想:3.95 / 売上 予想:8.41B
  • フィリップモリス (PM): 1株当たり利益 予想:1.5 / 売上 予想:9.5B
  • フォーティネット (FTNT): 1株当たり利益 予想:0.6062 / 売上 予想:1.59B

市場の動き

トランプ関税が市場に与える影響

関税政策の詳細

トランプ大統領は2月4日(火)から、以下の関税を発動します。

  • カナダ・メキシコからの輸入品に25%の関税
  • カナダのエネルギー輸出品に10%の関税
  • 中国製品の既存関税を10%引き上げ
  • 今後、鉄鋼、アルミニウム、石油・ガス、医薬品、半導体に追加関税を予定

カナダとメキシコは報復措置として、米国製品に25%の関税を課すと発表しました。中国も対抗措置を示唆しています。

市場の反応と今後の見通し

  • 株式市場は下落基調
    ダウ平均、S&P500、ナスダックはいずれも下落し、特に輸出関連企業が大きな影響を受けました。
  • 為替市場では米ドルが上昇
    関税発動により米国への資金流入が増加し、ドル高が進行しました。
  • ビットコインは急落
    リスク回避の動きが強まり、暗号資産市場からの資金流出が発生しました。
  • 原油市場は不安定
    カナダ産エネルギーへの関税が影響し、一時価格が上昇。

戦略

  • 短期的には防御的な投資戦略をとる
    • ディフェンシブ銘柄(ヘルスケア、金融)にシフト
    • 米国債や金などの安全資産に分散
  • 中長期的には関税の影響を見極める
    • 関税が長期化する場合、国内市場向け企業への投資を検討
    • 半導体や自動車関連の下落が続く場合、割安なタイミングでの買いを検討

主要企業の決算発表と株価の行方

今週の注目決算発表

2025年第1四半期決算が発表される主な企業と市場の注目点は以下の通りです。

  • アマゾン(AMZN)
    • EC事業の成長とクラウド事業(AWS)の収益性が焦点です。
    • AI関連の投資が利益率に与える影響が注目されています。
  • グーグル(GOOGL)
    • 広告収益の成長鈍化が懸念材料です。
    • AI競争の中でクラウド事業がどれだけ収益を伸ばせるかがポイントです。
  • パランティア(PLTR)
    • 2024年の急成長を受け、業績が市場期待に応えられるかが焦点です。
    • 政府向け契約の拡大が株価のカタリストとなる可能性があります。
  • フォーティネット(FTNT)
    • サイバーセキュリティ需要の増加により、売上高がどこまで伸びるか注目されています。
    • 競争激化の中での利益率維持が重要です。

決算発表が株価に与える影響

  • 予想を上回る業績なら反発の可能性
  • 市場予測を下回る場合は大幅下落のリスク
  • 特にAI関連の収益性とコスト管理が市場の注目ポイント

株式市場の最新動向

指数の動き

  • ダウ平均:先週0.3%上昇しましたが、関税発表後に下落しました。
  • S&P500:1%下落し、市場全体の売り圧力が強まりました。
  • ナスダック:1.6%下落し、特にハイテク株の下落が目立ちました。

AI関連株の動向

  • 月曜日にAIハードウェア関連銘柄が大きく下落しました。
  • しかし、一部の企業は買い戻しが入り、金曜日にやや回復しました。
  • 今後の決算発表で、成長見通しが維持できるかが焦点です。

ビットコインと米ドルの関係:トランプ関税の影響

ビットコイン価格の下落要因

  • 関税発動により、投資家のリスク回避姿勢が強まる
  • 資金が株式市場や米ドルに流れ、ビットコインから資金流出
  • 約98,000ドルまで下落し、心理的節目を割り込む動きも

米ドル高と暗号資産の関係

  • 米ドル高が進行し、ドル建て資産への需要が増加
  • 過去の傾向では、ドル高の局面ではビットコインは下落しやすい
  • 短期的にはビットコインの上値は重いが、関税政策が緩和されれば再び上昇の可能性も

まとめ

トランプ大統領が関税を再導入・強化する可能性について、市場では特に輸出関連株へのマイナス影響が懸念されています。

過去の関税政策を見ると、短期的には市場の動揺を引き起こし、特定のセクター(自動車・半導体・農産物など)に打撃を与えることが多いです。

選挙中に言っていたことを実行したという実績づくりも兼ねていると思うので、ある程度市民に納得感を与える形で実施される可能性が高いでしょう。

特に、製造業や労働者層の支持を固めるために、中国やメキシコ、EUなどとの貿易交渉で強硬な姿勢を示すことが予想されます。

振り上げた刀の落とし所がみつかるとよいのですが。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(^^)

投資は自己責任でお願いします。

ヤマト

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