今日の米国株

1月10日 雇用統計上振れ

S&P500     5,827  -1.54%

ナスダック総合  19,161  -1.63.%

ダウ        41,938  -1.63%

12月の雇用統計が市場予想を上回る堅調な伸びを示したことで、インフレ圧力の持続に対する懸念が強まり、金曜日の株式市場は軟調に推移しました。

特に、主要株価指数は、取引終了間際にかけて売りが優勢となり、下落基調で引けました。

S&P500 

エヌビディア(NVDA)

  • 金曜日に3%下落し、3日連続の下落。
  • 50日移動平均線およびダブルボトムの買いポイント146.54を下回る。
  • CES 2025でNvidia Cosmos発表(物理AI開発支援プラットフォーム)。
  • 投資家の注意点:50日線割れで短期リスク上昇、慎重姿勢推奨。

アマゾン(AMZN)

  • 金曜日に1.4%下落し、50日移動平均線付近まで下落。
  • 直近で201.20ドルの買いポイントを突破していたが反落。
  • 2023年9月期決算:
    • 売上高 1,589億ドル(予想1,573億ドル)
    • 1株利益 1.43ドル(予想1.14ドル)
  • 投資家の注意点:50日線を下回るとさらなる下落懸念。

テスラ(TSLA)

  • 金曜日に0.05%下落、今週の下落傾向継続。
  • 12月18日に最高値488.53ドルを記録したが下落基調。
  • 第4四半期の納車台数:
    • 495,570台(予想50万台を下回る)
    • 通年目標(180万8591台)達成には514,925台必要だったが未達。

アップル(AAPL)

  • 金曜日に2.4%下落し、50日移動平均線割れの恐れ。
  • 12月期の売上高ガイダンスが弱い
  • AI機能の展開遅れが株価下落の要因。

マイクロソフト(MSFT)

  • 金曜日に1.3%下落
  • 第1四半期決算は市場予測を上回る好成績。
    • 売上高:656億ドル(予想646億ドル)
    • 1株利益:3.30ドル(予想3.10ドル)
  • しかし、次四半期の売上高ガイダンスは弱め
  • クラウド事業の好調が引き続き成長の原動力。

メタ・プラットフォームズ(META)

  • 金曜日に0.8%上昇し、買いポイント602.95ドルを維持。
  • マーク・ザッカーバーグCEOがAIとメタバースへの投資継続を表明。

アルファベット(GOOGL)

  • 金曜日に1%下落し、カップ・ウィズ・ハンドルの買いポイント182.49ドルを下回る。
  • 米司法省が検索事業の分割提案を進める中で50日線を割り込む。

為替・コモディティー 

ドル円   

157.84  -0.19% 


BTC/JPY

14,967,873円  +2.13%


金先物   

2,716.66  +0.96%

10年債券利回り 

アメリカ10年債券利回り  

4.779   +1.94%

VIX・プットコールレシオ

VIX   19.56

プットコールレシオ 0.83

VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。

市場の動き

金曜日の株式市場は、12月の雇用統計が予想を上回る結果となり、インフレ懸念が高まったことで大幅に下落しました。主要株価指数は以下のように動きました。

  • S&P500:1.5%下落し、50日移動平均線と1月2日の安値を下回る
  • ナスダック総合指数:1.6%下落し、50日線と1月2日の安値を割り込む
  • ダウ工業株30種平均:1.6%(約630ポイント)下落し、50日移動平均線を下回る

12月の米雇用統計の詳細

12月の米雇用統計は以下の通り、予想を大きく上回る力強い労働市場を示しました。

平均時給(前月比):+0.3%(予想0.3%、前回0.4%)

非農業部門雇用者数:+25.6万人(予想16.4万人、前回21.2万人)

失業率:4.1%(予想4.2%、前回4.2%)

特に非農業部門雇用者数が25.6万人と予想(16.4万人)を大幅に上回ったことが市場の反応を強めました。

失業率も4.1%と前月および市場予想より改善しており、労働市場の強さを示しています。

失業率の低下と市場への影響

失業率の低下は一般的に良いニュースとされます。多くの人が職に就いていることで、消費の拡大や税収増加、社会的安定につながるためです。

しかし、今回の市場では、雇用の強さがインフレ圧力につながるとの懸念から、ネガティブに受け止められました。

FRB(米連邦準備制度理事会)は、労働市場の過熱が続くとインフレを抑制するために利下げを遅らせる可能性が高まるため、長期金利の上昇が引き起こされました。

国債利回りの急上昇

  • 10年物国債利回り:4.77%(前日比9ベーシスポイント上昇)
    一時、4.79%まで上昇し、1年以上ぶりの高水準に達しました。

この金利上昇が株価下落の主要因となり、特に金利の影響を受けやすい小型株(ラッセル2000)は2.2%急落しました。


セクター別の動向

保険株の下落
カリフォルニア州の山火事による損害拡大が保険株を直撃しました。

  • マーキュリー・ジェネラル(MCY):21%急落
  • トラベラーズ(TRV):3%下落

半導体セクターの下落

  • エヌビディア(NVDA):6%下落後さらに下落し、50日移動平均線を下回る
  • 台湾セミコンダクター(TSM):12月の売上高が57.8%増と発表されたものの1%下落

明るい材料

一方で、航空株や一部の個別銘柄は上昇しました。

デルタ航空(DAL)

  • 第4四半期の利益と売上高が予想を上回り9%上昇
  • ライバルのユナイテッド航空(UAL)も3.6%上昇し、過去最高値を更新
  • アメリカン航空(AAL)の株価も4%上昇し、2023年7月以来の高値を記録しました。

仮想通貨ビットコイン

  • 4%上昇し、95,300ドル付近

まとめ

デルタ航空(DAL)やユナイテッド航空(UAL)など航空株が急騰したことは、消費需要の強さを示しています。

航空券の需要が増加している背景には、旅行や出張の回復があり、これは消費の活発化を反映しています。

しかし、この強い消費需要は、企業の価格転嫁余力を高める要因となり、結果的にインフレ圧力を強める可能性があります。

金利上昇局面では、特に成長株小型株が影響を受けやすくなるため、セクターごとのパフォーマンスに注意を払うことが重要です。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

投資は自己責任でお願いします。

ヤマト

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