今日の米国株

1月7日 JOLTS発表後下げる

S&P500     5,909  -1.11%

ナスダック総合  19,489  -1.89%

ダウ        42,528  -0.42%

1月7日、火曜日の株式市場は、米国の予想を上回る雇用統計データが発表されたことを受けて、大幅な下落に見舞われました。

これにより、投資家の間で金曜日に発表される雇用統計の更なる悪化への懸念が高まっています。

S&P500 

エヌビディア株価急落の背景と今後の見通し

エヌビディア(NVIDIA)の株価は火曜日に6%下落しました。

市場オープン直後には一時的に過去最高値を更新しましたが、その後反転し下落しています。

株価は、月曜のブレイクアウトに続くダブルボトムの買いポイント146.54ドルを下回った状態です。

急落の要因

  1. 新製品発表による期待過剰
    • 月曜遅く、エヌビディアのCEOであるジェンスン・フアン氏が「CES 2025」で基調講演を行い、新たなAIプラットフォーム「Nvidia Cosmos」を発表しました。
    • Cosmosは、次世代の自律走行車やロボットを開発するための物理的AIプラットフォームで、世界の基盤モデルを提供します。
    • しかし、市場ではこの発表が既に織り込み済みだった可能性があり、利益確定売りが発生したと考えられます。
  2. テクニカル要因
    • 月曜日のブレイクアウトの動きが強かった反面、買いポイント146.54ドルを下回ったことで、短期的な下落圧力が強まりました。

今後の見通し

  • 長期成長の視点を維持
    エヌビディアは依然としてAI市場のリーダーであり、AIチップやコンピューティングプラットフォームで圧倒的なシェアを持っています。短期的な変動に惑わされず、長期的なポテンシャルを重視することが重要です。
  • テクニカル分析の確認
    146.54ドルのサポートを下回った場合、次のサポートレベルや50日移動平均線を意識した取引戦略が求められます。
  • 財務状況の再確認
    エヌビディアの業績は依然として好調です。今後の四半期決算や新製品の市場評価を注視する必要があります。

他のマグニフィセント・セブン銘柄の最新動向

アマゾン(AMZN)

  • 火曜日に2.4%下落し、3日間の連続上昇が途切れる可能性あり。
  • 直近の買いポイント(201.20ドル)は維持していますが、短期的な調整に注意。
  • 直近決算では売上高1589億ドル(予想1573億ドル)、1株利益1.43ドル(予想1.14ドル)と好調。

テスラ(TSLA)

  • 火曜日に4%下落。第4四半期の納車台数(495,570台)が予想を下回る。
  • 予想されていた50万台に届かず、短期的な失望売りが発生。
  • CEOイーロン・マスクは、2024年の納車目標180万8,591台の達成を目指しているが、不透明感が残る。

アップル(AAPL)

  • 火曜日に1.2%下落し、買いポイント(237.49ドル)の範囲内を維持。
  • iPhone 16のAI機能導入の遅れが懸念材料に。
  • 直近決算では売上高949億3000万ドル(前年同期比6%増)、1株利益1.64ドル(前年同期比12%増)。

マイクロソフト(MSFT)

  • 火曜日の下落は限定的だが、次四半期のガイダンスが市場予想を下回る見通し。
  • クラウド部門の強さが引き続き株価を下支えしている。

メタ・プラットフォームズ(META)

  • 火曜日1.9%下落
  • 買いポイント602.95ドルを維持
  • CEOザッカーバーグ氏がAIとメタバースへの多額投資を継続表明。

アルファベット(GOOGL)

  • 火曜日0.7%下落
  • カップ・ウィズ・ハンドルの買いポイント182.49ドルを上回るも、50日線割れの懸念あり。
  • 米司法省の反トラスト訴訟による下落圧力。

為替・コモディティー 

ドル円   

157.98  +0.24% 


BTC/JPY

15,335,484円  -4.95%


金先物   

2,664.74  +0.65%

10年債券利回り 

アメリカ10年債券利回り  

4.691   +1.47%

債券市場もインフレ懸念が強まり、10年債利回りは4.69%に上昇。

これは8カ月ぶりの高水準です。FRBの利下げ期待が後退し、金利上昇の圧力が株価に影響を与えています。

VIX・プットコールレシオ

VIX   17.82

プットコールレシオ 0.65

VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。

市場の動き

雇用統計と市場の反応

火曜日の米東部時間午前10時に発表された「JOLTSレポート(求人数の月次データ)」では、求人数が811万件と、市場予測の765万人を大きく上回る結果となりました。

これを受けて、株価の下落が加速。

さらに、同時発表されたISMサービス業景況指数も54.1と予想を上回り、市場の不安を煽る結果となりました。

FRBのパウエル議長をはじめとする政策立案者らは、労働市場の強さがインフレ抑制の障害になる可能性を認識しています。

消費が堅調に推移すれば、インフレはさらに悪化する可能性があります。

ナスダック市場の動向

ナスダック総合株価指数は、月曜日に一時2万ドルの大台を超えた後、火曜日には1.9%下落し、21日移動平均線を下回りました。

ただし、50日移動平均線は維持している状況です。ナスダック市場では、下落銘柄が上昇銘柄を2対1以上の比率で上回り、機関投資家の売りが目立ちました。

特に、Nvidia(NVDA)の6%の急落が目立ちました。ジェンセン・フアンCEOがCESで新たなグラフィックカードを発表したにもかかわらず、投資家は直近の株価急騰後の利益確定売りを優先しました。

PalantirとAppLovinの下落

火曜日の売りにより、成長株の中でもPalantir(PLTR)とAppLovin(APP)が大きな下落に直面しました。

  • AppLovin (APP):出来高増加の中、7%下落。50日移動平均線上では維持したものの、週足チャートでは10週移動平均線を試しています。
  • Palantir (PLTR):8%近くの急落。同様に10週移動平均線を試す展開です。

また、ショッピファイ(SHOP)、ドアダッシュ(DASH)、アファーム(AFRM)、ServiceNow(NOW)、GoDaddy(GDDY)などの他の成長株も同様に下落傾向が見られます。

エネルギー株の健闘

一方、石油・ガス株は市場の下落の中で健闘。

S&P500のエネルギー・セレクト・セクターSPDR ETF(XLE)は1%上昇し、ビスタ・エナジー(VIST)は10週移動平均線をサポートに5.5%急伸しました。

今後の注目ポイント

水曜日には以下の経済指標の発表が控えています。

  • ADP雇用報告(米東部時間午前8時15分)
  • 12月FOMC議事録(米東部時間午後2時)

まとめ

労働統計の指標が予想を超えたためインフレ再燃を市場が折り込み始めていますね。

FRBの利下げペースがより遅くなるかもしれません。

具体的には、FRBが利下げを開始するタイミングが後ろ倒しになったり、利下げ幅が小さくなる可能性があります。

労働市場が強い→賃金上昇圧力→インフレ→高金利政策→株式にマイナス

このような状況では、株式市場や債券市場のボラティリティが高まることが予想され、特に成長株やハイリスク資産が影響を受けやすくなります。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

投資は自己責任でお願いします。

ヤマト

エヌビディアは投資家の過度な期待に答えられませんでした。

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