今日の米国株

12月10日 下落継続 消費者物価指数(CPI)の発表待ち

S&P500     6,034   -0.30%

ナスダック総合  19,687   -0.25%

ダウ        44,247  -0.35%

2024年12月10日火曜日の株式市場は、消費者物価指数(CPI)の発表を前にして波乱含みの展開となり、成長株の下落が市場全体の下押し要因となっています。

主要株価指数は序盤の上昇を失い、終値では下落する結果となりました。

主要指数の動向

  • ナスダック総合株価指数は序盤に0.8%上昇しましたが、終値では0.3%下落。
  • S&P 500種株価指数ダウ工業株30種平均もそれぞれ0.3%の下落。
  • 小型株を代表するラッセル2000は0.4%下落しましたが、21日指数移動平均線を維持。

投資家は、次週予定されているFRBの政策会合や、CPIデータの発表に注目しており、これが市場の不安定さを増幅させた可能性があります。


FRB政策とインフレへの懸念

  • FRBは政策金利を25ベーシスポイント引き下げると予想されていますが、これには最新のCPIデータが大きく影響する可能性があります。
  • 11月のコアCPI生鮮食品やエネルギーなどの価格変動が激しい項目を除いた数値)は前年同月比で3.3%増と予想され、10月から横ばい。
  • 一方、全体CPIは前年同月比で2.7%増加すると見られています。

こうしたデータは、インフレ抑制策がどの程度成果を上げているかを示す重要な指標となるでしょう。

S&P500 ヒートマップ

テスラが+2.87%上昇し、400ドルの大台を記録しました。
テスラの株価は、2021年11月に記録した日中最高値414.50ドルに接近しており、株式市場での注目を集めています。

この上昇は、複数の要因によるものです。


1. モルガン・スタンレーの株価目標引き上げ

  • モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏がテスラの株価目標を引き上げたことが、投資家心理を押し上げました。
  • テスラの競争力のあるEV市場での地位や、収益性向上の期待が背景にあるとされています。

2. 中国市場でのEV登録台数の増加

  • テスラの中国市場におけるEV登録台数は再び増加傾向にあります。
  • この成長が、米国や欧州市場での低迷を相殺する役割を果たしています。
  • 中国市場は、テスラの全体的な販売成績を支える重要な地域であり、同社のグローバル戦略の要となっています。

為替・コモディティー 

ドル円   

151.89  +0.46% 


BTC/JPY

14,740,325円  -0.09%


金先物   

2,721  +1.34%

円安傾向が続いています。これは、日銀の利上げ観測が後退し、米国との金利差が拡大していることが主な要因です。

12月5日の報道によれば、日銀が12月の金融政策決定会合で追加利上げを行う確率は37%とされ、11月29日の66%から大幅に低下しました。

10年債券利回り 

アメリカ10年債券利回り  

4.224  +0.57%

10年債券利回りがヒタヒタと上昇しています。

VIX・プットコールレシオ

VIX   14.18

プットコールレシオ 0.64


VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。

市場の動き

2024年も最終月を迎え、「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる主要テクノロジー株(Apple、Microsoft、Alphabet、Amazon、NVIDIA、Meta Platforms、Tesla) は、各企業の成長力と市場での影響力を示す堅調なパフォーマンスを維持しています。


1. 年初来パフォーマンス(YTD)

以下は、2024年12月4日時点での年初来パフォーマンスです

企業名ティッカー2024年YTDパフォーマンス
アルファベットGOOGL+22.7%
アマゾンAMZN+40.5%
アップルAAPL+26.0%
メタMETA+73.4%
マイクロソフトMSFT+14.7%
エヌビディアNVDA+183.2%
テスラTSLA+41.4%

2. 企業別トピックス

エヌビディア (NVDA)
  • 年初来で驚異的な183.2%の上昇を記録。
  • 第3四半期は、売上高350.8億ドル(前年同期比94%増)、調整後1株当たり利益81セントと、アナリスト予想を上回る結果を発表。
  • 火曜日には2.7%の下落を見せたが、AI市場の需要を背景に長期的な成長が期待される。
アマゾン (AMZN)
  • 新高値を更新後、0.5%下落。
  • 第3四半期は、売上高1589億ドル、1株当たり1.43ドルの利益を計上し、予想を上回るパフォーマンス。
テスラ (TSLA)
  • 火曜日に2.9%上昇し、連続5セッションで上昇。年初来で41.4%の上昇
  • 第3四半期の利益が前年同期比9%増加と堅調な結果を示した。
  • 中国市場でのEV登録台数が増加し、成長の一助となっている。
アップル (AAPL)
  • 新高値を更新。
  • 9月28日に終了した第4四半期の売上高は949億3000万ドル(前年同期比6%増)、調整後1株当たり利益は1.64ドル(12%増)。
  • iPhone 16のAI機能展開の遅れが懸念される一方、強固な基盤を維持。
メタ (META)
  • 年初来で73.4%上昇と、最も好調なテクノロジー銘柄の一つ。
  • 広告収益の回復と、AI関連技術への積極投資が牽引役。
アルファベット (GOOGL)
  • 第3四半期に量子コンピューティング技術の進展を発表。
  • 一方で成長率はやや鈍化しつつも、安定した利益を維持。
マイクロソフト (MSFT)
  • クラウドコンピューティング事業の成長で利益が10%増、売上高が16%増。
  • 今期の売上高ガイダンスが予想を下回る点が課題。

3. マグニフィセント・セブンの市場影響

これらの企業は、時価総額加重型のナスダック総合指数やS&P500指数において大きな影響力を持ち、これが指数のパフォーマンスを左右しています。

まとめ

市場が弱気な中、テスラが強い上昇を見せています。イーロン・マスク氏のカリスマ性とトランプ大統領とのタッグに市場が好感しているようです。
ただ、トランプ大統領の言動次第で急落する危険もあるので、テスラに集中投資してる場合は損切りラインを決めて置くことが重要です。

特に、テスラのようなボラティリティが高い銘柄では、冷静なリスク管理が投資戦略の鍵となります。


みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

ヤマト

市場は今夜のCPI待ちですね。