12/11 米国株式市場
S&P500 6,086 +0.85%
ナスダック総合 20,034 +1.77%
ダウ 44,195 -0.11%
2024年12月11日、株式市場は米国の消費者物価指数(CPI)発表を受け、大幅な上昇を記録。
ナスダック総合株価指数は1.8%上昇し、史上初めて20,000ドルの大台を突破するなど、注目の展開となりました。
S&P500種株価指数も0.8%上昇し、短期的な下落トレンドを打破しました。
S&P500
株式市場では、主要テック株が次々と過去最高値を更新し、投資家心理を大いに盛り上げています。以下、最近の注目すべき動きを解説します。
テスラ
テスラ (TSLA) の株価は、3年に及ぶ低迷から脱却し、遂に過去最高値を更新しました。
同社は新興市場でのEV販売が加速し、利益率が向上したことが評価されています。
また、AI技術を活用した自動運転の進化やエネルギー事業の拡大も、成長期待を押し上げる要因となっています。
アルファベト
アルファベットの株価は急騰を続け、史上最高値を更新中です。
主な要因として、AI分野での進展や広告事業の収益拡大が挙げられます。
特に、生成AIツール「Bard」の進化やクラウド事業のシェア拡大が注目を集めています。
同社は引き続き市場の中心的存在となる見込みです。
為替・コモディティー
ドル円
152.59 +0.42%
BTC/JPY
15,450,915円 +5.31%
金先物
2,728 +0.36%
ビットコインは5.31%上昇し、再び10万ドルの壁を突破しました。
10年債券利回り
アメリカ10年債券利回り
4.275 +1.13%
10年物国債利回りは5ベーシスポイント上昇し4.27%となるなど、金利関連の動向も注目されます。
VIX・プットコールレシオ
VIX 13.64
プットコールレシオ 0.66
VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。
市場の動き
ハイテク株が市場を牽引
エヌビディア(NVDA)は3.1%の上昇を記録し、メタプラットフォームズ(META)やアマゾン(AMZN)も2%以上の上昇を見せるなど、大型ハイテク株が市場全体をリードしました。
一方で、アップル(AAPL)は若干の下落を見せるなど、個別株の動きにはばらつきが見られました。
大型株を対象とした上場投資信託(ETF)も堅調に推移し、ラウンドヒル・マグニフィセント・セブン(MAGS)は3%の上昇、iシェアーズ・トップ20米国株(TOPT)は1.4%の上昇を記録しました。
インフレ鈍化を市場が好感
11月のCPIデータは前年比で2.7%の上昇と予想通りの結果となり、インフレ抑制の進展が示されました。
これを受けて、連邦準備制度理事会(FRB)が来週の会合で利下げに踏み切るとの期待が高まり、投資家心理を押し上げました。
利下げの可能性は市場で98.5%と見積もられています。
バリュー株の低迷とグロース株の回復
一方で、バリュー株は苦戦を強いられ、iシェアーズ・ラッセル1000バリューETF(IWD)は0.2%下落、8日連続のマイナスを記録しました。
一方、グロース株は1.7%の上昇を見せ、年初来の好調ぶりを維持しています。
ヘルスケアセクターへの逆風
ヘルスケアセクターは市場全体とは対照的に1.4%の下落を記録しました。
特に、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)は5.6%下落し、200日移動平均線を下回る展開となりました。
米議会での法案審議がこのセクターへの影響を大きくしているとの見方が強まっています。
来年に向けた不透明感
CPIの数値が市場に安心感を与えた一方で、エコノミストからは来年以降の利下げ継続には慎重な声も上がっています。
特に、インフレ率が再び上昇する兆候が見られる中で、FRBの政策スタンスに注目が集まっています。
投資家にとっては、不透明な市場環境の中で、引き続き慎重な戦略が求められる局面です。今後のFRB会合や経済指標の発表が、さらに市場の方向性を決定づけるでしょう。
まとめ
12月11日に発表された消費者物価指数(CPI)は、インフレが予想通りに抑制されていることを示し、株式市場にとって追い風となりました。
この結果、投資家のリスク選好が高まり、市場全体でリスク資産への資金流入が加速してします。
一方で、ヘルスケアセクターの低迷は市場のリスクオンムードに陰りを与える要因となっています。
特に、法案審議による医療保険会社や薬局給付管理会社への影響が懸念されており、このセクターは投資家の間で引き続き慎重に見られる可能性があります。
みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)
ナスダック20,000ドル突破おめでとうございます\(^o^)/