今日の米国株

12月12日 小型株が市場を下げる

S&P500     6,051 -0.54%

ナスダック総合  19,902 -0.66%

ダウ        43,914 -0.53%

2024年12月12日の米国株式市場では、主要指数がそろって下落し、投資家心理に陰りが見えています。


ダウ工業株30種平均(ダウ平均)は0.5%下落し、6日連続の下落を記録しました。
この連敗は、2023年4月以来の最長記録となります。


S&P500種平均とナスダック総合株価指数もそれぞれ0.5%と0.7%下落し、小型株指数であるラッセル2000はさらに大きな1.4%の下落を記録しました。

S&P500 

ほぼすべてのセクターでマイナスを記録しています。

コカ・コーラ(KO)が1.9%、メルク(MRK)が1.5%上昇し、好調なパフォーマンスを見せました。

為替・コモディティー 

ドル円   

152.60  +0.1% 


BTC/JPY

15,318,792円  -0.43%


金先物   

2,706  -1.83%

152円台半ばを記録し、円安に向かいました。
再びインフレするのかと、市場が警戒しドル買いの方向です。

10年債券利回り 

アメリカ10年債券利回り  

4.332  +1.36%

1%以上の上昇です。こちらもインフレを折り込む動きとなっていますね。
急激な上昇に引き続き注意したいです。

VIX・プットコールレシオ

VIX   13.81

プットコールレシオ 0.66

VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。

市場の動き

弱気派が優勢

市場の取引量を見ると、ナスダックの出来高は増加した一方、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の出来高は減少しました。

特に、ナスダック市場では下落銘柄が上昇銘柄を13対5で大きく上回るなど、弱気派の存在感が顕著です。
この動きにより、S&P500とナスダックの「分配日(利益が投資家に配られる日)」は3日に増加し、調整の兆候が見られる状況となっています。


注目の経済指標とFRBの利下げ観測

12月12日発表の生産者物価指数(PPI)予想0.2%のところ、結果0.4%と一見すると高水準でしたが、医療サービスなど主要カテゴリーのインフレ率が鈍化している点が市場を安堵させました。
また、新規失業保険申請件数も予想221Kに対し結果242Kと急増も確認され、これらのデータを受けて12月18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で予定されている利下げが確実視されています。

ただし、FRBが来週の四半期予測を更新する際、来年の利下げペースに対するタカ派的な姿勢が抑制される可能性があります。


ダウ平均構成銘柄の動き:勝者と敗者

ダウ平均構成銘柄の中では、コカ・コーラ(KO)が1.9%、メルク(MRK)が1.5%上昇し、好調なパフォーマンスを見せました。一方で、ユナイテッドヘルス(UNH)は3.3%、キャタピラー(CAT)は2.1%下落し、指数全体に大きな負荷をかけました。

特に、ユナイテッドヘルスとキャタピラーの下落は、ダウ平均のポイント損失に大きく寄与し、合計で約159ポイントの減少を引き起こしています。


テクノロジー株の動向:注目のマグニフィセント・セブン

テクノロジー株を代表する「マグニフィセント・セブン」にも陰りが見られ、関連ETFであるラウンドヒル・マグニフィセント・セブンETF(MAGS)は0.8%下落しました。特に、テスラ(TSLA)は史上最高値を更新後、反転下落し、6連勝を止めました。

セクター別SPDR ETFの下落状況

  • SPDR S&P 金属 & 鉱業 ETF (XME):2.3%下落
  • SPDR S&P ホームビルダーズ ETF (XHB):0.95%下落
  • エネルギー・セレクトSPDR ETF(XLE):0.7%下落
  • ヘルスケア・セレクト・セクターSPDRファンド(XLV):0.8%下落
  • 産業セレクト・セクターSPDRファンド(XLI):0.6%下落
  • 金融セレクトSPDR ETF(XLF):0.4%下落

多くのセクターETFが値下がりしましたが、特に素材セクターを追跡するXMEが2.3%下落と大きな損失を出しています。

この動きは、景気後退懸念や資源価格の変動に敏感な素材・鉱業セクターが影響を受けた可能性を示唆しています。

  • 住宅関連セクター(XHB):金利動向に敏感であり、利下げ観測が市場全体の下支えになる一方で、短期的な売り圧力にさらされています。
  • エネルギーセクター(XLE):原油価格やエネルギー需要に関する不安が反映されました。
  • ヘルスケア(XLV):安定的なディフェンシブセクターながら、全体的な市場の下落には耐えられませんでした。

まとめ

米国株式市場は現在、強気の上昇調整の兆候が入り混じる状況にあります。
特に、ナスダック総合指数が先日史上最高値を更新したことは、ハイテク株主導の市場の強さを改めて印象づけるものでした。

しかし、その一方で、ダウ平均の6連敗小型株の弱さといった調整ムードが市場全体の足を引っ張っているのも事実です。

個人的には、熱しすぎず冷めすぎずのちょうどよい温度感なのではと思っております。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

ヤマト

今週耐えれば、来週は上がる気がする。。知らんけど(*^^*)