今日の米国株

12月18日 株式急落 先行き不透明

S&P500     5,872 -2.95%

ナスダック総合  19,392 -3.56%

ダウ        42,326 -2.58%

株式市場のパフォーマンス—記録的な下落

FRBの発表直後、株式市場全体に広がる売り圧力が顕著となり、主要指数は急落しました。

  • S&P500指数: 3%近く下落し、21日移動平均線と50日移動平均線を割り込みました。同指数は11月5日以来の安値を記録し、過去最大級の2日連続安を更新。
  • ナスダック総合指数: 3.6%の下落。12月の上昇分をほぼ帳消しにし、これまでのリーダーシップを失う形となりました。
  • ダウ工業株30種平均: 2.6%下落し、10日連続の下落を記録。これは1974年以来の記録的な弱さです。

S&P500 

テスラ(TSLA):過去最高値から急落

テスラは12月18日、水曜日に8%以上の大幅下落を記録しました。

直前には488.53ドルの過去最高値を更新しており、急激な反落はテスラ株の高いボラティリティを示唆しています。

背景

  • 第3四半期の利益は前年同期比9%増で好調。
  • ただし、収益全体の成長は鈍化傾向にあり、EV市場全体の競争激化も懸念材料となっています。

投資家はテスラの成長ストーリーを引き続き支持しているものの、株価には調整リスクが内在している状況です。

エヌビディア(NVDA):調整局面に突入か

エヌビディアの株価は、12月18日までに1.1%下落し、直近では50日移動平均線を大きく下回りました。

この動きは第3四半期決算後の売上高ガイダンスが市場予想をわずかに上回ったものの、投資家の期待に対する反応として弱気に転じた可能性があります。

ポイント

  • 第3四半期の売上高は前年同期比94%増の350.8億ドル。
  • 調整後1株利益は0.81ドルで、アナリスト予想(0.75ドル)を上回る結果。
  • しかし、短期的な株価は140ドル台の支持線を割り込む動きを見せており、今後さらなる調整が懸念されています。

為替・コモディティー 

ドル円   

154.62  +0.74% 


BTC/JPY

15,698,674円  -3.85%


金先物   

2,620  -1.56%

米ドルは急騰しましたが、これによりリスク資産であるビットコインは下落に転じました。

ドル高は輸出関連企業にとって逆風となるため、株式市場全体にも負担をかけています。

10年債券利回り 

アメリカ10年債券利回り  

4.495  +2.30%

10年債利回りは4.49%に上昇し、11月のピークである4.505%に近づいています。

金利上昇局面では債券価格が下落するため、投資家は慎重な姿勢を維持しています。

VIX・プットコールレシオ

VIX   28.1

プットコールレシオ 0.71

VIXが20ポイントを超えました。8月以来の高水準であり、市場の恐怖感が急激に高まったことを示しています。

パニック売に巻き込まれないよう自分の航路を再確認したいです。

市場の動き

FRBの利下げ縮小と市場の失望

今回のFRBの発表で明らかになったのは、金融緩和ペースの鈍化です。

2025年の利下げ見通しは当初の半分となる2回へと縮小されました。

これにより、以下のような影響が考えられます。

  • 金融政策の転換点: ジェローム・パウエル議長は、これからは「新たな段階」に入るとして、利下げペースに慎重な姿勢を示しました。
    • この発言は、経済が現在の金融引き締め政策に耐えられるという自信を表している一方、市場にとっては利下げ期待の後退として受け止められました。
  • インフレ懸念の継続: パウエル議長は、インフレ率のさらなる上昇が見込まれる場合には追加的な政策手段を検討する可能性を示唆しており、これが市場のさらなる警戒感を呼びました。
  • トランプ大統領の政策の不透明感:他国に対する高関税政策を打ち出しています。
    • このような関税引き上げは、短期的には輸入品価格の上昇を通じてインフレを加速させるリスクがあります。

経済の今後に注目

今回のFRBの発表は、金融政策から経済全体への影響を考える重要な転機となるでしょう。

パウエル議長の発言通り、FRBはソフトランディングを目指していますが、来年の経済成長やインフレ動向が鍵を握ります。

  • ホワイトハウスの財政政策: 投資家の関心は、金融政策から今後の財政政策へと移行しています。新政権の政策がどのように市場に影響を与えるか注視が必要です。
  • インフレと失業率: FRBはインフレ率の上昇と失業率の低下を見込んでおり、これが株式市場のパフォーマンスにどのように影響するかが注目されます。

まとめ

パウエル議長は「ここからは新たな段階であり、さらなる金融引き下げには慎重になる」と述べています。

今後トランプ新政権が誕生する中、インフレがどのよに推移するのか誰にも読めないということでしょう。

自分の航路を守りつつ、最大限の警戒で相場に望むべきですね。

ここから20~30%の暴落もあるかもしれません。

個別株は手仕舞いし、キャッシュポジションを高めに、指数は淡々と購入といったところでしょうか。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

投資は自己責任でお願いします。

ヤマト

血みどろの木曜日となりました(T_T)