今日の米国株

12月27日 サンタクロース・ラリー どこへ

S&P500     5,970  -1.11%

ナスダック総合  19,722  -1.49%

ダウ        42,992  -0.77%

株式市場が下落、テスラやハイテク株が重しに

2024年12月27日、株式市場は軟調な動きを見せ、主要指数は揃って下落しました。

テスラ (TSLA) を含む大手ハイテク株が売り込まれ、全体的な市場ムードを冷やしました。投資家は年末に期待される「サンタクロース・ラリー」が本格化するかを注視しています。

S&P500 

エヌビディア (NVDA):AIブームの牽引役に陰り

  • 最新動向: 12月27日、エヌビディア株は0.2%の下落で4連勝を止め、翌28日にはさらに2.1%下落しました。50日移動平均線を意識した動きとなっています。
  • 第3四半期決算: 売上高は前年同期比で約2倍の350.8億ドルを記録しましたが、売上高見通しの成長鈍化が懸念材料となっています。

投資家への影響:

AIブームを背景に成長を牽引してきたエヌビディアですが、現在はさらなる上昇のカタリストを必要としています。

投資家は短期的な利益確定売りに注意しつつ、長期的な視点でAI市場の成長を見守る必要があります。


テスラ (TSLA):史上最高値からの急落

テスラ株は12月に史上最高値を更新したものの、その後の調整局面が続いています。

  • 最新動向: 12月27日の5%下落を含む急落で、先週の最高値から大幅に値を下げています。
  • 第3四半期決算: 利益は前年同期比で9%増加。電気自動車市場でのリーダーシップを維持しているものの、収益成長の鈍化が投資家心理を冷やしています。

投資家への影響:

短期的なボラティリティが高まる中、テスラ株の調整は買いの機会となる可能性があります。

ただし、競争が激化するEV市場でのシェア争いにも注視が必要です。


アップル (AAPL):新製品とAIの遅れが懸念材料

  • 株価動向: 12月27日に1.3%下落し、買いポイントである237.49ドルを下回りました。
  • 課題: iPhone 16のAI機能展開の遅れが、新製品サイクルへの期待を押し下げています。
  • 第4四半期決算: 売上高は前年同期比6%増の949億3000万ドル、1株当たり利益は12%増の1.64ドルで市場予想を上回りました。

投資家への影響:

アップルは引き続き堅実な業績を維持していますが、成長の原動力となるAI戦略に遅れが見られます。

投資家は長期的な視点でのAI開発の進展に注目する必要があります。


アルファベット (GOOGL):規制の影響が懸念材料

  • 株価動向: 12月27日に1.5%下落し、買いポイント182.49ドルを下回りました。
  • 課題: 米司法省が提案した検索事業の分割が、将来的な収益構造に影響を与える可能性があります。

投資家への影響:

アルファベットは堅調な広告収益を維持していますが、規制リスクへの備えが求められます。特に、検索事業の分割が実現すれば、収益モデルの見直しが必要となるでしょう。


メタ・プラットフォームズ (META):成長の裏に大規模投資

  • 株価動向: 12月27日に0.6%下落し、買いポイント602.95ドルを下回りました。
  • 第3四半期決算: 売上高は前年同期比19%増。マーク・ザッカーバーグCEOはAIとメタバースへの投資を継続するとしています。

投資家への影響:

メタの収益基盤は堅調ですが、メタバース事業への巨額投資が利益率に影響を与えています。今後は、AIとメタバースの成果が株価に影響を与える鍵となるでしょう。

為替・コモディティー 

ドル円   

157.92  -0.05% 


BTC/JPY

14,968,567円  -1.04%


金先物   

2,631.54  -0.84%

10年債券利回り 

アメリカ10年債券利回り  

4.630   +1.01%

4.6ポイントで市場を引けました。今年5月以来の高水準です。

FRBの利下げで2年債券金利が下がっているタイミングでこの水準は危険です。

VIX・プットコールレシオ

VIX   15.95

プットコールレシオ 0.7

市場の動き

ナスダックとS&P500が重要な水準でサポート

ナスダック総合指数はセッション中1.5%の下落を記録しましたが、21日移動平均線でサポートされました。

同指数は週間で0.8%上昇し、年初来では驚異の31.4%上昇を維持しています。

一方、S&P500は1.1%下落しましたが、50日移動平均線で買い支えられ、週間では0.7%の上昇となり、2週間の連敗を止めました。


ダウとラッセル2000も下落、弱さが目立つ

ダウ工業株30種平均は金曜日に0.8%下落し、主要指数の中で最も弱い結果を示しました。12月全体で4.3%下落しており、依然として10週移動平均線を下回っています。
ラッセル2000も1.6%下落。

中小型株の動向を示すこの指数は、200日移動平均線の上にはとどまっていますが、他の移動平均線を下回り、弱気な兆候を示しています。


テスラやハイテク株の下落が重し

テスラは5%下落し、消費者裁量セクター全体に悪影響を与えました。

同社は21日移動平均線の上にとどまっているものの、金曜日の急落が目立ちました。

一方、年初来では約74%の上昇を記録しており、長期的には依然として強さを示しています。

また、エヌビディア (NVDA)、マイクロソフト (MSFT)、アマゾン (AMZN)、アップル (AAPL) といったハイテク株の下落も市場全体を押し下げる要因となりました。


サンタクロース・ラリーへの期待は?

「サンタクロース・ラリー」とは、12月の最終5営業日から新年の最初の2営業日までに株価が上昇する傾向を指しますが、現在のところ、その兆候は見られていません。

LPLファイナンシャルのアダム・ターンクイスト氏は、投資家が依然としてこのラリーの成功を期待していると述べています。

過去のデータでは、サンタクロース・ラリーが成功した年のS&P500は、1月に1.4%、年間で10.4%の平均リターンを記録しています。


今後の経済指標と市場休場

来週は元旦を含む祝日があるため、取引日数が短縮されます。注目される経済指標としては以下のようなものがあります。

  • 月曜日:住宅販売保留件数の発表(予想は減少)
  • 火曜日:S&Pケース・シラー住宅価格指数
  • 木曜日:建設支出のデータ(予想は低下)
  • 金曜日:ISM製造業景況指数

決算発表の予定は少なく、流動性が低下する可能性があるため、投資家は慎重な姿勢を保つ必要があります。

まとめ

アメリカ10年債券利回りが4.630となり、心理的高水準を突破しています。

債券利回りが下がらない限り、主要指数の最高値更新は難しいでしょう。

トランプ新政権の関税政策を市場が嫌気しているような気がします。

トランプ氏が提示した中国やメキシコなどへの関税引き上げ案は、企業の収益性を損なう可能性があります。

特に製造業や消費者関連株には悪影響を及ぼす懸念があります。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

投資は自己責任でお願いします。

ヤマト

サンタクロースラリーは来てくれーーー

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