12/31 米国株式市場
S&P500 5,881 -0.43%
ナスダック総合 19,310 -0.90%
ダウ 42,544 -0,07%
2024年の株式市場は、堅調な成長を記録しながらも、年末にかけて弱含みで推移しました。
特にナスダックは4日連続で下落し、主要なサポートラインに近づく展開となりました。
一方で、S&P500やダウ平均も年末に売り圧力が強まる中、年初来の成績としては依然として堅調でした。
S&P500
個別銘柄動向
(1) Nvidia (NVDA)
- Nvidia株は、2024年後半に二番底を形成しながらも21日移動平均線を割り込む場面がありました。
- 12月24日に記録した141.90ドルは、早期エントリーポイントとして注目される価格帯。
- AIと半導体需要の継続的な増加が、Nvidiaの成長を支える見通し。
(2) Tesla (TSLA)
- Teslaは、2024年第4四半期の納車台数が50万台を超える見通し。通年では180万台を上回る可能性。
- 株価は年初来62.5%上昇し、その大半を第4四半期に記録。自動運転技術やAI関連事業への期待感が株価を押し上げました。
- 中国市場でのモデルYの刷新や新モデルの計画が、2025年以降の成長要因に。
(3) 中国EVメーカー
- BYD (BYDDF):2024年通年で425万台の販売が予測され、第4四半期にはTeslaを上回る販売台数を達成する見通し。
- Nio (NIO)、XPeng (XPEV)、Li Auto (LI)、Zeekr (ZK):2025年に向けた新モデルや新技術への投資が注目されています。
為替・コモディティー
ドル円
157.23 +0.25%
BTC/JPY
14,742,161円 +1.19%
金先物
2,639.30 +0.81%
10年債券利回り
アメリカ10年債券利回り
4.577 +1.00%
10年物国債利回りは、12月6日以来42ベーシスポイント上昇。
長期金利の上昇が、株式市場にとって逆風となる可能性。
VIX・プットコールレシオ
VIX 17.35
プットコールレシオ 0.75
VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。
市場の動き
1. ナスダック総合指数の動き
- 12月31日の動き:
- ナスダック総合指数は0.9%下落。
- 出来高は増加し、機関投資家による売り圧力(分配日)が顕著に。
- 過去10セッションで5回目の分配日を記録。
- 移動平均線との関係:
- 金曜日に21日指数移動平均線に接触した後、今週は2日連続で下落。
- 現在、50日移動平均線のテストに近い状況。
- 月間・年間の成績:
- 12月:0.5%の上昇。
- 年間:29%近い上昇(AI・半導体・EV関連が成長を牽引)。
2. S&P500とダウ工業株30種平均の動き
- S&P500:
- 12月31日は0.4%下落。
- 月間では2.5%のマイナスで12月を終えるも、年間では23%の上昇を記録。
- 月曜日に50日移動平均線を割り込み、警戒感が高まる。
- ダウ工業株30種平均:
- 0.1%の小幅な下落で終始。
- 12月は5.3%の下落を記録したものの、年間では13%近い上昇。
- 市場全体の動向:
- ナスダック市場では、下落銘柄が上昇銘柄をわずかに上回る。
- NYSE(ニューヨーク証券取引所)では、上昇銘柄が下落銘柄を12対7で上回る。
3. 2025年への展望とリスク
株式市場は、2025年に向けて以下のような不確実性を抱えています:
- 分配日の増加:
- S&P500とナスダックにおける分配日(機関投資家の売り)の増加が、市場の上昇トレンドに陰りを見せる。
- 金利の動向:
- 10年物国債利回りの上昇が、成長株やハイテク株への圧力を強める可能性。
- セクター別のリスクと機会:
- リスク:AIやEV関連株のバリュエーションが高まる中、金利上昇がこれらの株価を圧迫する可能性。
- 機会:2024年を通じて成長したセクターが、調整後に再び成長基調に戻る可能性。
S&P 500のトップパフォーマー
以下は、2024年のS&P 500上位10銘柄とそのリターンです。
会社名 | ティッカー | YTDリターン |
---|---|---|
パランティア・テクノロジーズ | PLTR | 340.5% |
ビストラ | VST | 257.92% |
エヌビディア | NVDA | 171.17% |
ユナイテッド航空 | UAL | 135.34% |
GEヴァーノヴァ | GEV | 131.61% |
アクソン・エンタープライズ | AXON | 130.06% |
テキサス・パシフィック・ランド | TPL | 111.00% |
ブロードコム | AVGO | 107.70% |
タルガ・リソーシズ | TRGP | 105.48% |
ハウメット・エアロスペース | HWM | 102.09% |
これらの企業は、AI、再生可能エネルギー、航空、電力など、それぞれの分野で大きな成長を遂げました。
個別銘柄のハイライト
1. パランティア・テクノロジーズ(PLTR)
- YTDリターン:340.5%
- 成長要因:
パランティアは、これまで主に米軍や政府機関向けの収益が多かったものの、近年は商業収益が急拡大。2024年第3四半期の収益成長率は30%、営業利益成長率は43%を記録しました。
また、AIの波に乗り、防衛分野における複数のパートナーシップを締結。さらに、S&P 500およびNASDAQ 100への編入が株価の追い風となりました。 - 注目ニュース:
11月の決算発表後、株価は1日で23.5%急騰し、さらにナスダック100指数に加わったことで年末に向けてさらに上昇。
2. ビストラ(VST)
- YTDリターン:257.92%
- 成長要因:
AIデータセンターの電力需要増加や電気料金の上昇が追い風となり、同社の収益は飛躍的に成長。2024年第3四半期のEPSは前年比326%増加しました。
ビストラは天然ガス、原子力、ソーラー、蓄電池といった多角的な電力事業を展開し、AIに隣接する分野として注目を集めています。
3. エヌビディア(NVDA)
- YTDリターン:171.17%
- 成長要因:
AIチップ市場のリーダーとして、6四半期連続で3桁成長を記録。しかし、2024年第3四半期では売上成長率が93%にとどまり、やや減速感が見られました。
今後、次世代AIプロセッサー「Blackwell」の展開が成長を後押しする見込みです。
4. GEヴァーノヴァGEV)
- YTDリターン:131.61%
- 成長要因:
再生可能エネルギー事業に特化したGEヴァーノヴァは、2024年4月にゼネラル・エレクトリックから分社化し、好調なスタートを切りました。今後の再生可能エネルギー需要の高まりがさらなる成長を支えると期待されています。
5. ユナイテッド航空(UAL)
- YTDリターン:135.34%
- 成長要因:
世界的な旅行需要の回復が同社の成長を支え、2024年にはEPSの改善が見られました。特に、年後半の株価上昇が顕著で、旅行関連株全般の追い風となっています。
まとめ
2024年は、特にハイテク株を中心とした株式市場が好調な年となり、S&P 500やナスダック総合指数が記録的なパフォーマンスを達成しました。
背景には、エヌビディアやテスラをはじめとした主要銘柄の活躍があり、投資家にとって大きな注目ポイントとなりました。
2025年以降も、これらのメガキャップ企業が市場を引き続き主導する可能性が高いと見られています。
みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)
投資は自己責任でお願いします。
2024年最後の取引は上げてほしかった(T_T)
↓クリックしていただけると嬉しいです(*^^*)