今日の米国株

12月4日 S&P、ナスダック4日連続上昇でダウ平均45,000ドル突破

S&P500     6,086 +0.60%

ナスダック総合  19,732 +1.29%

ダウ        45,013 +0.69%

株式市場は、12月4日の取引で再び大きな進展を見せました。

ナスダック総合指数とS&P500種指数は4日連続で上昇し、テクノロジー主導で史上最高値を更新。

ダウ平均は45,000ドルの大台に乗り、短期間での急上昇が続いています。

しかし、この勢いが続く中で、過熱感を懸念する声も出始めています。

主な出来事と動き

ナスダックとS&P500の快進撃

  • ナスダック総合指数は1.3%上昇、過去12セッションのうち11回上昇。ハイテク銘柄の強さが引き続き注目されています。
  • S&P500種指数は0.6%上昇。こちらも11月以来、継続的な上昇トレンドを維持。

ダウ平均45,000ドル到達

  • ダウ平均は0.7%上昇し、わずか16取引日で44,000ドルから45,000ドルに到達。
  • セールスフォース(CRM)がこの上昇に大きく貢献し、ダウ平均の上昇分の大半を占めました。

テクノロジーセクターの躍進

  • テクノロジー・セレクト・セクターSPDR(XLK)は1.8%上昇、史上最高値を更新。
  • チップメーカーやソフトウェア銘柄が牽引役。マーベル・テクノロジー(MRVL)は人工知能向けチップ需要の増加で好調。

S&P500 ヒートマップ

エヌビディアが+3.48%の上昇となり、大型テック銘柄の中でも突出していました。

エネルギーセクターの弱さが目につきます。

インフレ懸念が後退しているとみてよいのではないでしょうか。

イスラエルのヨアブ・カッツ国防相は、イスラエル中部に位置する空軍基地を訪れ、ハマスに対する軍事圧力が高まっている中で、重要な声明を発表しました。

カッツ国防相は、現地での軍事作戦の進展が、ハマスによって拘束されている人質の解放に向けた合意を進展させる可能性があると述べ、「今度こそ、この課題を前進させる機会を掴む」とのコメントを発しています。

中東情勢が落ち着けば、原油の供給に対する不安が解消されますね。

為替・コモディティー

ドル円   150.47      -0.05%     

BTC/JPY 14,864,067    +3.45%

金先物   2,673.09     -0.04%

連邦準備制度理事会(FRB)議長のジェローム・パウエル氏は、12月5日にニューヨークタイムズ主催のDealBookサミットで講演を行い、ビットコインを金と比較しつつ、米ドルの競争相手とは見なしていないことを明らかにしました。

パウエル氏は

「人々はビットコインを主に投機資産として利用しています。金と同じで、それがデジタルであるという点が異なるだけです」

と発言しています。

ビットコインに追い風ですね。

10年債券利回り

アメリカ 10年債券利回り 4.194 +0.06%

10年国債利回りは4.18%に低下。これも利下げ期待を後押ししています。

VIX・プットコールレシオ

VIX   13.45

プットコールレシオ 0.7

プットコールレシオは0.7となり、ここ数日に比べると少し上がりましたが、以前として買いの注文が多いですね。

市場の動き

ユナイテッドヘルス・グループCEO射殺事件:概要と影響

2024年12月4日早朝、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)の保険部門CEOであるブライアン・トンプソン氏がニューヨーク市マンハッタンで射殺される事件が発生しました。

この事件は、標的型攻撃の可能性が高いと見られ、捜査が進められています。

ニューヨーク・ポスト紙の報道によれば、トンプソン氏は午前6時46分、ホテルの外で覆面をした男に襲撃され、その場で命を落としました。

これを受け、ユナイテッドヘルス・グループは予定されていた投資家向けカンファレンスを中止しました。

トンプソン氏の背景

ブライアン・トンプソン氏は2021年4月からユナイテッドヘルスケアのCEOを務め、10万人以上の従業員を統括していました。それ以前は、同社の政府プログラム事業を指揮しており、業界内での影響力を持つリーダーでした。

株価への影響

事件発生後も、ユナイテッドヘルス・グループの株価は0.9%上昇し、610.79ドルとなりました。

一時的に622.83ドルの高値を記録しましたが、その後値を下げました。この動きは、事件による直接的な市場の混乱を最小限に抑えた形といえます。

会社は12月3日に2025年の見通しを発表しており、その内容が市場の安心感をもたらした可能性があります。

  • 2024年見通し:調整後一株当たり利益(EPS)は27.50~27.75ドル。ファクトセットのコンセンサス27.61ドルをわずかに上回る。
  • 2025年見通し:EPSは29.50~30ドル。市場予測(29.92ドル)にほぼ一致。
  • 2025年売上高見通し:4,500億~4,550億ドル(市場予測:4,320億ドル)。

事件のインパクトと課題

短期的影響

  1. 投資家心理への影響:CEOの突然の死というショッキングなニュースにもかかわらず、株価の上昇は、投資家が同社の強固なビジネスモデルに信頼を置いていることを示しています。
  2. リーダーシップの欠如:トンプソン氏がリーダーとして掲げた戦略の継続性が試されるでしょう。

長期的影響

  1. 法的および治安上の懸念:標的型攻撃の可能性が指摘されているため、企業の安全対策が問われることになるでしょう。
  2. 市場の警戒感:この事件をきっかけに、他の業界リーダーへの安全対策が再評価される可能性があります。

まとめ

ダウ・ジョーンズ工業株平均が最高値を更新し、テクノロジー株が市場をリードしました。また、FRB議長ジェローム・パウエル氏の発言により、ビットコインが大きく上昇しました。

テクノロジーセクターの恩恵を受ける一方で、過熱の兆候に注意を払うことが重要です。

一方で、エネルギーやコモディティ株は引き続き弱含みとなっています。

ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)の保険部門CEOであるブライアン・トンプソン氏の犯人は 24-12-05 時点でいまだ逃走中のようです。

目的は不明ですが、この事件を機に米大企業のCEOたちへの安全対策が見直されるかもしれません。

警備銘柄を物色するのも面白いかもしれません。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

投資は自己責任でお願いします <(_ _)>

ヤマト

最後まで読んでくれてありがとうございます。

米テック企業の上昇が止まりませんね。

冷静な気持ちで相場を見続けます。