米国株のヘルスケアセクターは、医療機器メーカー、製薬会社、バイオテクノロジー企業、ヘルスケアサービス提供者など、多岐にわたる企業群で構成されています。
本記事では、ヘルスケアセクターの概要、主な構成企業、投資の魅力とリスクについて詳しく解説します。
ヘルスケアセクターの概要
ヘルスケアセクターは、S&P500の11セクターの一つとして、医療関連の企業が集約されています。
ヘルスケアセクターを更に分けると以下の通りです。
- 製薬会社(例:ジョンソン・エンド・ジョンソン、ファイザー)
- バイオテクノロジー企業(例:アムジェン、ギリアド・サイエンシズ)
- 医療機器メーカー(例:メドトロニック、ボストン・サイエンティフィック)
- 保険サービス(例:ユナイテッドヘルス、シグナ)
このように、ヘルスケアセクターは、医療に関連する幅広い分野をカバーしています。
主な構成企業
米国のヘルスケアセクターを代表する企業をいくつか紹介します。
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
- 世界最大のヘルスケア関連企業。
- 医薬品、医療機器、消費者向け製品の3つの事業を展開。
- ファイザー(PFE)
- ワクチンや医療用医薬品を開発・販売。
- COVID-19ワクチン「コミナティ」で世界的に注目される。
- ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)
- 米国最大のヘルスケア保険企業。
- 医療サービスと保険の両方を提供。
代表的なヘルスケアETF XLV VHT
ヘルスケアセクターへの投資手段として人気のあるETF(上場投資信託)を紹介します。
ETF名 | 内容 | 運用会社 | 経費率 | 構成銘柄数 | 投資対象の企業規模 |
---|---|---|---|---|---|
XLV | 米国ヘルスケアセクターに特化 | State Street | 0.09% | 約61銘柄 | アメリカの大型株 |
VHT | バンガードが提供するヘルスケアセクターETF | Vanguard | 0.10% | 約412銘柄 | アメリカの大型株から小型株まで幅広くカバー |
ヘルスケアセクターの魅力
ヘルスケアセクターは、以下のような状況で特に投資妙味があります。
1. 景気後退期(リセッション)
- ヘルスケアは生活必需品に近く、景気の影響を受けにくいディフェンシブセクターです。
- 医薬品や医療サービスは人々の健康維持や治療のために不可欠であり、需要が減りにくいため、安定したリターンを期待できます。
2. 低成長期(スタグフレーション時も含む)
- 経済成長が停滞しても、医療関連の需要は変わらず安定しています。
- 高齢化や慢性疾患の増加により、長期的に安定した成長が見込めます。
3. インフレ期
- ヘルスケアサービスは価格転嫁しやすく、インフレの影響を受けにくい傾向があります。
- 特に製薬企業やバイオテクノロジー企業は、特許に守られた製品の価格を維持しやすいです。
世界的な高齢化の加速
国連の推計によると、世界の平均寿命は1990年の64.2歳から2023年には71.4歳へと延び、さらに2050年には77.1歳へと延びると見込まれています。
特に、高齢化も年々加速しています。
2024年世界人口の10人に1人(10%)が65歳以上となっていますが、この割合は2050年までに6人に1人(16%)へと増える見込みです。
平均寿命が年々上昇し続けると、予防・治療・介護など様々な面においてヘルスケアが日常生活上でますます欠かせないものとなっていきます。
そして、高齢化社会の進展により医療費やヘルスケアへの支出も大幅に増加すると思われます。
まとめ
米国株のヘルスケアセクターは、ディフェンシブ性と成長性を兼ね備えた魅力的な投資先です。
ただし、規制や技術革新のリスクもあるため、分散投資の一環としてポートフォリオに組み込むのが有効です。
今後の医療技術の進化や市場動向に注目しつつ、慎重な投資判断を心がけましょう。
みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)
投資は自己責任でお願いします。
ハイテクの次はヘルスケア??(*^^*)
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