2/10 米国株式市場
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S&P500 5,994 -0.76%
ナスダック総合 19,391 -1.20%
ダウ 44,421 -0.28%
2025年2月、ドナルド・トランプ大統領は鉄鋼とアルミニウムの輸入品に 25%の関税をかける と発表しました。
通常、関税の導入は企業のコスト増加につながるため、市場は不安定になることが多いです。
しかし、今回の市場の反応は意外なものでした。
市場は週末に関税の影響を消化し、週明けの 月曜日には株価が回復 しました。
S&P500
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為替・コモディティー
ドル円
151.93 +0.03%
BTC/JPY
14,808,892円 +0.83%
金先物
2,936.16 +1.51%
10年債券利回り
アメリカ10年債券利回り
4.502 +0.42%
VIX・プットコールレシオ
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VIX 15.81
プットコールレシオ 0.69
VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。
市場の動き
株価が回復した要因として、次の2つが考えられます。
- 関税が一部の企業にとってプラスに働いた
- 鉄鋼株は関税の影響で価格が上がり、投資家の関心を集めた。
- 例えば、鋼管メーカーの テナリス(TS) は 39.65ドルの買いポイントを突破 して上昇しました。
- 市場の底堅い動き
- 金曜日には市場が大きく下落しましたが、週明けには投資家が冷静さを取り戻した。
- 主要な株価指数も再び上昇し、50日移動平均線(市場のトレンドを示す重要なライン)を超えました。
主要株価指数の動き
関税の影響を受けながらも、市場全体は プラス圏で推移 しました。
指数 | 月曜日の変動 | 特徴 |
---|---|---|
ナスダック総合指数 | 上昇 | 50日移動平均線を回復 |
S&P 500 | 0.7%上昇 | 1月21日以来、50日線を維持 |
ダウ平均 | 0.4%上昇 | 小幅な上昇 |
ラッセル2000(小型株) | 0.4%上昇 | 小型株は依然として不安定 |
市場全体としては、関税に対する 不安が後退し、回復基調にある ことが分かります。
株式市場のトレンドは?
市場の現在の状況を一言で表すと 「レンジ相場」 です。
これは 大きく上昇するわけでもなく、下落し続けるわけでもない相場 を指します。
- 2024年9月から12月までは、株価は順調に上昇していました。
- しかし、2025年に入ってからは 方向性が不透明 になっています。
- ナスダック指数は過去数週間で 6回の下落日 を記録。
主要セクターの動き
上昇セクター
エネルギー株 → 2.2%上昇
- 原油価格(WTI)が 1.9%上昇し、1バレル72.32ドル に達した。
- 石油関連株が買われた。
テクノロジー株 → 1.5%上昇
- 50日移動平均線を回復し、投資家の信頼が戻った。
鉄鋼株 → 5.3%上昇
- トランプ大統領の関税発表により、鉄鋼関連企業が大きく上昇。
弱かったセクター
小型株(ラッセル2000) → 0.4%の小幅上昇
- 成長株に対する不安が残る。
注目の新マーケットリーダー
最近の市場では、新たなリーダー銘柄が登場しています。
セクター | 代表企業 |
---|---|
ヘルスケア | ドキシミティ(DOCS)、Hims & Hers Health(HIMS) |
商用サービス | Genpact(G) |
ソフトウェア | Atlassian(TEAM)、クラウドストライク(CRWD)、マグナイト(MGNI) |
金融株 | 20銘柄以上が市場をリード |
旅行・メディア関連株 | 需要回復の影響で注目される |
特に ヘルスケア、金融、商用サービス の分野で 強い銘柄が登場 しています。
マクドナルドの業績発表 – 予想を下回るが回復の兆しあり!
マクドナルドは、2024年の第4四半期(10月~12月)の業績を発表しました。しかし、その内容は市場の期待を下回るものでした。
指標 | 結果 | 市場予想 |
---|---|---|
1株当たり利益(EPS) | 2.83ドル(前年比4%減) | 2.85ドル(前年比3%減) |
売上高 | 63億9000万ドル(前年比0.3%減) | 64億5000万ドル(前年比0.7%増) |
既存店売上高 | 0.4%増 | 1%減と予想されていた |
特に、既存店売上高は市場の予想を上回りました。
これは、ここ2四半期連続で減少していた流れを止めたことを意味します。ただし、アメリカ国内の既存店売上高は 1.4%減 となり、やや不安な結果でした。
なぜ売上が伸び悩んだのか?
- 消費者の支出減少 → インフレの影響で、外食の回数を減らす人が増えた。
- 食中毒問題 → 一部の地域で大腸菌の発生があり、影響を受けた。
- 競争の激化 → ほかのファストフード店も値引きや新メニューで集客を図っている。
2025年のマクドナルドの見通し
アナリストの予測によると、マクドナルドの2025年の1株当たり利益(EPS)は 12.43ドル(前年比6%増) になると見込まれています。
また、マクドナルドの経営陣は「2025年第2四半期(4~6月)までには売上が回復する」と発表しました。そのための対策として、以下のような施策を行う予定です。
マクドナルドの回復戦略
- 新メニューの追加 → 期間限定の人気商品を増やし、話題性を高める。
- 値引きセールの実施 → お得なセットメニューで、家族客を呼び込む。
- デジタル注文の強化 → モバイルアプリやキオスク端末の利用を促進し、効率化を進める。
外食業界の動向 – 他の企業の状況は?
マクドナルド以外の外食企業も、決算を発表しています。その中には好調な企業もあれば、不調な企業もあります。
好調な企業
- DoorDash(DASH) → フードデリバリーサービスの需要が高まり、業績が好調。
- Cava(CAVA) → 地中海料理チェーンとして人気が高まり、成長中。
- Dutch Bros(BROS) → コーヒーチェーンとして、新店舗の展開が進んでいる。
苦戦している企業
- スターバックス(SBUX) → 競争が激しく、売上の伸びが鈍化。
- マクドナルドのライバル(バーガーキングやウェンディーズなど) → 値引き競争が激しく、利益が圧迫されている。
まとめ
材料がなく株価はレンジ相場ですね。
トランプ大統領の発言に市場が慣れつつあるのかもしれません。
鉄鋼やエネルギー銘柄が上昇しています。
これらの銘柄はインフレ時に上昇しやすい銘柄です。
市場は再びインフレになることを織り込み始めているのかもしれません。
みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)
投資は自己責任でお願いします。
しばらくヨコヨコ相場が続きそうですね😅
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