今日の米国株

クラウド事業成長鈍化

S&P500     6,083  +0.36%

ナスダック総合  19,791  +0.51%

ダウ        44,747  -0.28%

木曜日の株式市場はまちまちの動きでした。

ダウ工業株30種平均(ダウ平均)は0.3%下落した一方で、S&P500種指数は0.4%、ナスダック総合指数は0.5%上昇しました。

小型株が多く含まれるラッセル2000指数は0.4%下落し、50日移動平均線を超えることができませんでした。

金曜日に発表される雇用統計を前に、投資家が慎重になっているためと考えられます。

S&P500 

為替・コモディティー 

ドル円   

151.44  -0.79% 


BTC/JPY

14,691,200円  -0.63%


金先物   

2,881.09  -0.41%

10年債券利回り 

アメリカ10年債券利回り  

4.433   +0.22%

VIX・プットコールレシオ

VIX   15.5

プットコールレシオ 0.66

VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。

市場の動き

主要株価指数の動向

市場は金曜日の雇用統計発表を前に慎重な動きを見せました。

  • ダウ・ジョーンズ:125ポイント(0.3%)下落
  • S&P500:0.4%上昇
  • ナスダック総合指数:0.5%上昇
  • ラッセル2000(小型株):0.4%下落

ナスダックとS&P500は午後の取引で上昇しましたが、ダウは下落しました。

主要な株式の動向

ダウ平均の勝ち組・負け組

  • 上昇株:
    • エヌビディア(NVDA) … 3.1%上昇
    • JPモルガン・チェース(JPM) … 2.4%上昇
  • 下落株:
    • ハネウェル(HON) … 5.6%下落
    • セールスフォース(CRM) … 4.9%下落

ハネウェルは、事業を3分割する計画を発表しましたが、市場はこれを好感せず、大きく売られました。

ナスダック100の動向

  • 上昇:
    • パランティア・テクノロジーズ(PLTR) … 9.8%上昇
    • コグニザント・テクノロジー(CTSH) … 4.2%上昇
  • 下落:
    • グローバルファウンドリーズ(GFS) … 4.9%下落
    • グレイル(GRAL) … 4.1%下落

注目のハイテク株「マグニフィセントセブン」
ハイテク企業群「マグニフィセントセブン」(テスラ、アップル、マイクロソフトなど)では、6銘柄が上昇しました。

ただし、テスラ(TSLA)は唯一の下落銘柄となり、4日連続で50日移動平均線を下回りました。

最新の失業保険申請件数(2025年2月6日発表)

失業保険申請件数の予想と結果

失業保険申請件数の推移

指標予想結果
失業保険申請件数214,000219,000

結果のポイント

  • 予想では214,000件とされていましたが、実際には219,000件となりました。

金曜日の雇用統計が市場に与える影響

金曜日の朝には、米国労働省が1月の雇用統計を発表します。
市場の予想は以下の通りです。

指標予想値前回(12月)
非農業部門雇用者数+16.8万人+25.6万人
失業率4.1%4.1%

この雇用統計は、FRB(米国連邦準備制度)が金利をどうするか判断する重要なデータとなります。

もし予想よりも強い雇用データが出れば、FRBは金利を高く維持する可能性があり、株価にとってはネガティブな影響を及ぼします。

アマゾンの決算、予想を上回るもガイダンスが期待外れで株価下落

アマゾンの決算内容

アマゾン(Amazon,AMZN)は2025年の第4四半期決算を発表しました。
その結果、売上高とEPSが市場予想を上回る良い結果となりました。

  • EPS:1.86ドル(市場予想は1.49ドル)
  • 売上高:1878億ドル(市場予想は1873億ドル)

クラウド事業(AWS)の成長

アマゾンのクラウド事業「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の成長も注目されました。

  • AWSの売上高:287億9000万ドル(前年比19%増)
  • 市場予想との差:わずかに予想(288億4000万ドル)を下回る

クラウド業界では、競合のマイクロソフト(Microsoft)やグーグル(Google)も成長の鈍化が見られ、投資家の関心が高まっています。

市場の反応と株価の動き

決算の結果を受けて、アマゾンの株価は以下のように変動しました。

  • プレ・マーケット(取引前):1%下落(234.27ドル)
  • 通常取引終了時:1%上昇(238.83ドル)

決算の内容自体は良かったものの、投資家は次の四半期の業績見通しを重視しました。

第1四半期の業績見通し

アマゾンは次の四半期(2025年1月~3月)の業績について、以下の予測を発表しました。

  • 売上高予想:1533億ドル(市場予想の1586億ドルを下回る)
  • 営業利益予想:160億ドル(市場予想の184億ドルを下回る)

この発表を受け、市場では「アマゾンの成長が鈍化するのではないか」という懸念が広がりました。
また、アマゾンは「外国為替(ドルの変動)が業績に大きく影響する」と述べており、為替リスクも株価に影響を与えています。

イーライリリーの決算内容

イーライリリー(Eli Lilly, LLY) は、2024年第4四半期の決算を発表しました。

その結果、売上高は市場予想をわずかに下回ったものの、EPSは予想を大きく上回りました。

  • EPS: 5.32ドル(市場予想は5.06ドル)
  • 売上高: 135.3億ドル(市場予想は135.5億ドル)

利益が市場の予想を大きく上回ったことが、投資家にとってポジティブなポイントとなりました。

体重減少薬・糖尿病治療薬の売上動向

イーライリリーの主力製品である 肥満症治療薬ゼップバウンド(Zepbound)2型糖尿病治療薬モンジャロ(Mounjaro) の売上が注目されました。

  • ゼップバウンドの売上高: 19.1億ドル(市場予想は19.9億ドル)
  • モンジャロの売上高: 35.3億ドル(市場予想は36.3億ドル)

ゼップバウンドは発売から1年足らずで 3桁の成長 を記録しており、急速に市場に浸透しています。

一方で、類似薬 トルリシティ(Trulicity) の売上は26%減の12.5億ドルとなり、市場予想(13.4億ドル)を下回りました。

市場の反応と株価の動き

決算の結果を受けて、イーライリリーの株価は3.4%上昇 しました。

  • 通常取引終了時の株価: 870.37ドル(3.4%上昇)
  • 買いポイント: 972.53ドル

また、株価は約3カ月ぶりに 200日移動平均線 を上回る動きを見せており、今後の上昇基調が期待されています。

2025年第1四半期の業績見通し

イーライリリーは、2025年の業績見通しについて以下の予測を発表しました。

  • 売上高予想: 580億ドル~610億ドル(市場予想は587.7億ドル)
  • 調整後1株利益(EPS)予想: 22.5ドル~24ドル(市場予想は22.76ドル)

このガイダンスには、トルリシティの売上減少 を織り込みつつ、モンジャロとゼップバウンドの成長 への期待が含まれています。

これを受け、市場では 「イーライリリーの成長が今後も続く」 との見方が広がっています。

まとめ

アマゾン(AWS)、マイクロソフト(Azure)、グーグル(GCP)の決算が出揃い、いずれもクラウド事業の成長鈍化が懸念されています。

投資家はこれを嫌気し株価は下落しています。

一方、今まで見向きされなかったヘルスケアセクターに成長の兆しがみえます。

イーライリリーは売上高が目標に届きませんでしたが、次期の目標がアナリスト予想を超えたため3%近く上昇してます。

いよいよセクターローテーションが始まりそうですね。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

投資は自己責任でお願いします。

ヤマト

データセンター系の企業決算がぼろぼろです😅

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