今日の米国株

12月9日 幅広い銘柄で下落

S&P500     6,052 -0.61%

ナスダック総合  19,736 -0.62%

ダウ        44,401 -0.54%

ナスダックと主要指数の動き:

  • ナスダック総合指数は史上最高値を更新した後、月曜日に0.6%下落。
  • 年初来の上昇率は32%と非常に高水準ですが、利益確定の売りが見られました。
  • 他の主要指数(S&P500、ラッセル2000、ダウ平均)も同様に小幅な下落。

出来高の増加と分配日:

これはプロの売り圧力が増加していることを示唆します。

月曜日の取引量は金曜日よりも大幅に増加し、分配日(利益が投資家に配られる日)が記録されました。

S&P500 ヒートマップ

幅広い銘柄で売りが出ていますが、テスラが+0.15%、一時400ドルの大台に乗りました。

先週と打って変わり、情報通信サービスセクターの売りが目立ちます。

為替・コモディティー

ドル円   

151.25  +0.91%     


BTC/JPY

14,668,243円  -2.2%


金先物   

2,681  +0.84%

ビットコインの価格は96,600ドルを下回り、7.5%の暴落

これは仮想通貨市場全体に波及効果を与え、Coinbase(COIN)やHut 8(HUT)などのビットコイン関連銘柄が売られました。

10年債券利回り

アメリカ10年債券利回り

4.201  -0.05%

10年債券利回りは、4,2%台に上昇です。

VIX・プットコールレシオ

VIX   14.2

プットコールレシオ 0.66

VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。

市場の動き

オラクル、決算後に株価下落

Oracle (ORCL) の株価は、四半期業績が市場予想をわずかに下回ったことを受けて、決算発表後に下落。

同社は売上高が140億6000万ドル(前年比9%増)、1株当たり調整後利益が1.47ドルと発表しましたが、これはアナリスト予測の141億2000万ドル、1株当たり1.48ドルにわずかに届かない結果でした。

株価はこの報告を受けて時間外取引で5%以上下落し、一時180.37ドルを記録その後は一部回復したものの、投資家心理に慎重さが目立ちます。


AI需要とクラウド事業の成長

オラクルは、クラウド事業とAI関連需要の急成長を引き続き強調しています。

  1. Oracle Cloud Infrastructure (OCI):
    • 売上高は前年比52%増(前四半期は45%増)。
    • AIスタートアップからの需要増が大きく寄与。
    • CEOのサフラ・キャッツ氏は、「AI需要により、ハイパースケールクラウド市場での競争優位性が高まっている」と述べました。
  2. クラウド全体の売上高:
    • 前年同期比24%増の59億ドル。
    • これにより、オラクルのクラウド収益は年度ベースで250億ドルを超える見込みです。
  3. 残存履行義務(RPO):
    • 50%増の970億ドルに達し、将来的な成長の基盤を示しています。

証券アナリストの視点

一部のアナリストは、今回の株価下落を「期待の物語」と評しています。

オラクルは2024年に入り80%以上の株価上昇を記録しており、市場の期待値が非常に高かったため、今回の決算が失望感を与えた可能性があります。

一方で、ジェフリーズやBarclaysのアナリストは、収益成長率の加速や会計年度ガイダンスの維持を強調し、長期的な成長見通しに楽観的な姿勢を示しています。


投資家への影響と今後の展望

短期的には株価調整の可能性がありますが、オラクルのクラウド事業とAI関連需要は引き続き成長の原動力となるでしょう。今後の注目点は以下の通りです:

  • 電話会議での次四半期ガイダンス。
  • AI需要が売上成長に与える具体的な影響。
  • 市場全体でのクラウド競争と価格設定の動向。

オラクルは、成長分野での競争力を維持しつつ、投資家の期待に応えるための次のステップを模索しています。

まとめ

市場全体では、ナスダック総合指数が史上最高値を更新後に0.6%下落するなど、主要指数が小幅に下落しました。

年初来で高い上昇率を記録しているものの、利益確定売りが見られ、月曜日の取引量の増加と分配日の記録はプロの売り圧力の増加を示唆しています。

こうした中、オラクルは決算発表を受けて株価が下落しました。

市場の高い期待に対し、業績がわずかに届かなかったことが背景ですが、クラウド事業の成長加速やAI需要の拡大は引き続き同社の成長を支える要因となっています。

短期的には株価調整が続く可能性があるものの、クラウド市場でのシェア拡大やAI分野での強化を通じて、長期的な成長基盤を築くポテンシャルを有しています。

オラクルにとって、47年の歴史を持つ企業としての地位を活かしつつ、成長分野での競争力をいかに発揮するかが問われる局面です。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

ヤマト

今週は株価に勢いのない週になりそうです。。。