1週間で見る米国市場

12月第2週の米国市場振り返り 第3週のイベント

S&P500     6,051 -0.64%

ナスダック総合  19,926 +0.34%

ダウ        43,828 -1.82%

週足で見るとナスダックのみプラスで一人勝ち状態です。大型ハイテク株の上昇が指数を牽引したようです。

S&P500 週間ヒートマップ

大型株・テック株の急騰

  • アルファベット(GOOGL):10.34%上昇
  • テスラ(TSLA):15.58%上昇し、過去最高値を更新
  • ブロードコム(AVGO):32.16%上昇で、同じく過去最高値を更新

為替・コモディティー 週間

ドル円   

153.64  +2.41% 


BTC/JPY

15,586,717円  +3.93%


金先物   

2,675  +0.61%

ビットコイン価格は一時105,000ドルを突破し、史上最高値を更新。現在も104,500ドルを超える高水準で推移。

仮想通貨市場の強気トレンドは、投資家のリスク志向が高まっている兆候とも取れます。

10年債券利回り 週間

アメリカ10年債券利回り  

4.394  +5.92%

10年物国債利回りは4.39%とやや低下。一方で、先週の利回りは+5.92%昇し、4.4%台に乗せました。

国債利回りの動きは、株式市場全体の調整局面を引き起こした要因の一つと考えられます。

来週の重要イベント

経済指標

12月19日 木曜日 04:00

・FOMC
・政策金利発表

12月19日 木曜日 22:30

・失業保険申請件数

※日本時間

決算

12月18日 水曜日

・マイクロンテクノロジー(MU)

12月19日 木曜日

・ナイキ (NKE)

12月20日 金曜日

・カーニバル (CCL)

※現地時間

市場の動き

今週の金融市場は大きなイベントを控えています。

特に連邦準備制度理事会(FRB)の最後の会合が焦点となり、投資家たちの注目が集まっています。

一方で、株式市場では一部のテック株が過去最高値を記録する中、全体としては小幅な調整も見られました。

FRB会合と金利政策

  • アメリカ時間の12月17~18日に開催されるFRBの会合では、0.25%の利下げがほぼ確実視されています。これにより、年内の合計利下げ幅は1.0%に達する見込みです。
  • ただし、堅調な経済成長と安定したインフレ率を背景に、2024年春まで利下げが続かない可能性もあり、注目ポイントはパウエル議長の発言や「ドット・プロット」予測です。
ドット・プロット(Dot Plot)」とは

株式市場において「ドット・プロット(Dot Plot)」とは、米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が公開する金利予測の図表を指します。特に、連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーが今後の金利についての予想を示したものです。

ドット・プロットの仕組み

  • 各ドット:各FOMCメンバーが予想する政策金利(フェデラル・ファンド金利)の水準を1つの点(ドット)で示します。
  • 縦軸:金利(%)を表します。
  • 横軸:対象となる年(例:2024年、2025年、長期予測など)を示します。

重要なポイント

  1. メンバー個別の予測
     ドット・プロットはメンバーごとの予測を示しており、平均値ではありません。誰がどの予測をしたかは明かされません。
  2. 金利の動向を視覚化
     市場参加者にとって、FOMCがどのような政策を予定しているかの方向性を把握する手助

株式市場:大型テック株が牽引

先週の株式市場は、以下のような特徴が見られました。

大型株・テック株の急騰

  • アルファベット(GOOGL):8.65%上昇
  • テスラ(TSLA):12.1%上昇し、過去最高値を更新
  • ブロードコム(AVGO):25.2%上昇で、同じく過去最高値を更新
  • これらの動きがナスダック指数を支えました。

エヌビディア株の弱含み

  • エヌビディア(NVDA)は先週5.75%下落。特に50日線10週線といった重要なテクニカルレベルでの抵抗が意識されています。

  • 一方、競合であるブロードコム(AVGO)マーベル・テクノロジー(MRVL)が急成長。エヌビディアの主要顧客がこれら競合他社のAIチップを採用していることが背景です。

ナスダック100リバランスの影響

  • 2024年の注目株としてパランティア(PLTR)マイクロストラテジー(MSTR)、アクソンエンタープライズ(AXON)がナスダック100指数に追加されました。

  • 一方、モデルナ(MRNA)やSuper Micro Computer(SMCI)、イルミナ(ILMN)が除外。これにより、除外銘柄には短期的な下落圧力がかかっています。

セクター・ETFの動向

ETFやセクター別の動きも注目ポイントです。

  • 成長株ETF(FFTY):先週4.5%下落。ただし火曜日以降は堅調。

  • 半導体ETF(SMH):0.35%上昇。ブロードコムやマーベルが貢献。

  • ARK Innovation ETF(ARKK):2.5%下落。

  • エネルギーETF(XLE):2%上昇し、エネルギーセクターが健闘。

まとめ

ナスダックは緩やかな上昇を続け、S&P500も高値圏を維持しています。

しかし、FRB会合の結果や金利動向を受けた市場全体の反応には注意が必要です。

投資家は、短期的な市場のノイズに惑わされず、自身の投資戦略に注力することが重要です。

投資は自己責任でお願いします <(_ _)>

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

ヤマト

利下げなしの場合もあるので、身構えたいと思います。