今日の米国株

12月16日ナスダック市場のリーダー的存在

S&P500     6,073 +0.36%

ナスダック総合  20,173 +1.24%

ダウ        43,706 -0.28%

ナスダックの独走と2025年に向けた注目のチャート

ナスダックが年末にかけて上昇の勢いを維持している一方で、他の株価指数や内部指標は警戒すべき兆候を示しています。

月曜日の主要株価指数は以下の動きとなりました:

  • ダウ平均:0.3%下落
  • S&P500:0.4%上昇
  • ナスダック:1.2%上昇し、史上最高値を更新

テクノロジー株が牽引する形で、ナスダックは強さを見せましたが、エヌビディアの下落はAI関連の一部銘柄に弱さが出始めている兆候かもしれません。

S&P500 

エヌビディア:売りシグナルが点灯

  • 下落幅:エヌビディアの株価は1.7%下落し、10月15日以来の安値を更新。
  • 7%損失ルール:エヌビディアは140.76ドルの買いポイントを下回り、7%損失ルールに達したことで売りシグナルが発生。
  • 重要水準を割り込む:株価は重要な50日移動平均線を下回って引けており、勢いの失速が示唆されています。
  • 時間外取引:月曜日の時間外取引ではさらに0.6%下落。

エヌビディアは人工知能(AI)関連のリーダーとして市場の注目を集めてきましたが、今回の動きは、投資家に利益確定や調整のタイミングを考慮するきっかけとなっています。

為替・コモディティー 

ドル円   

154.10  +0.42% 


BTC/JPY

16,350,092円  +1.98%


金先物   

2,669  +0.08%

ビットコインが好調です。連日円建て、ドル建てともに最高値を更新しています。

10年債券利回り 

アメリカ10年債券利回り  

4.393  +0.14%

10年債利回りは4.39%まで低下。

原油価格であるWTI原油先物は1バレル70.60ドル付近で取引され、下落基調です。

VIX・プットコールレシオ

VIX   14.52

プットコールレシオ 0.68

VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。

市場の動き

1. ナスダックの力強い上昇と市場の乖離

  • ナスダック総合株価指数は1.2%上昇し、20,173ポイントに達しました。
  • 年初来上昇率は34.4%で、S&P500の27.3%を上回り、強力なリーダーシップを維持しています。
  • ハイテク株や半導体セクターが市場を牽引しており、ブロードコム(AVGO) の好決算が追い風となりました。

一方で、他の指標はナスダックの勢いに追随できていない状況が見られます。

  • ラッセル2000:0.6%上昇
  • ダウ平均:0.3%下落
  • NYSE総合指数:8セッションで7回目の下落

この乖離は、「大型テクノロジー株への過度な依存」がもたらすリスクとして捉えられます。


2. 注目の3つのチャートと警戒すべきポイント

① NYSE総合指数の弱さ

  • NYSE総合指数は50日移動平均線を下回り、12月5日以降の急落から回復できずにいます。
  • 過去には50日線を割っても回復してきた事例があるものの、今回の動きは弱い市場内部を示唆しています。

② S&P500のイコールウェイトETF(RSP)

  • S&P500全体の上昇に反して、RSPは0.3%下落。8セッション中7回の下げを記録しています。
  • これは時価総額加重型のS&P500の上昇が、一部の大型株に依存していることを示しています。
  • RSPが50日移動平均線を試していることは、市場全体の健全性に懸念を残します。

③ ダウ輸送株平均の下落

  • ダウ輸送平均は0.8%下落し、2日連続で50日移動平均線を割り込みました。
  • 輸送株は「経済の先行指標」とされるため、この下落は今後の経済動向に対する不安を反映している可能性があります。
  • フェデックス(FDX) の決算発表が控えており、その結果は市場全体に影響を与える可能性があります。

3. 市場内部の動向とトレーダーへの警告

  • ナスダックでは上昇銘柄が下落銘柄をわずかに上回ったものの、NYSEでは下落銘柄が優勢となりました。
  • 特に、21日移動平均線を割り込んだ有力銘柄には注意が必要です。
    • 例:Sprouts Farmers Market(SFM) などは出来高を伴って21日線を割り込みました。

21日移動平均線のサポートを失うことは、短期的な利益確定売りを促す要因となりえます。

4.FRB会合と金利動向

  • 金利引き下げへの期待:11月の**CPI(消費者物価指数)PPI(生産者物価指数)**が落ち着きを見せたことで、0.25%の利下げはほぼ確実視されています。
  • 焦点は2025年の金利見通し:FRBが水曜日に発表する新しい四半期予測では、来年の利下げペースがどれほど示唆されるかが注目ポイントです。

まとめ

エヌビディアの売りシグナル点灯は、AI関連株の勢いに一時的な陰りが見え始めたことを示唆しています。

今後はFRB会合での金利見通しや、主要経済指標の結果が市場の方向性を左右するでしょう。

投資家は以下の点に注目すべきです:

  • FRBの利下げ見通しに基づいたポートフォリオの調整。
  • エヌビディアを含むAI関連株の動向とテクニカル指標(50日線・200日線)。
  • 小売売上高やPCEデータによるインフレのトレンド把握。

みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)

投資は自己責任でお願いします。

ヤマト

ブームは必ずいつかおわります(*^^*)