今日の米国株

12月17日 ダウ9連敗。1978年以来の連敗

S&P500     6050 -0.39%

ナスダック総合  20,109 -0.32%

ダウ        43,449 -0.61%

1. ダウ・ジョーンズの連敗記録

  • ダウ工業株30種平均267ポイント(0.6%)下落し、9連敗。1978年2月以来の長期連敗。
  • 最高値45,073ドル(12月4日) から3%超下落し、50日移動平均線に接近。
  • ナスダックも0.3%安で終わる。

2. 市場の売買動向

  • NY証券取引所とナスダック市場では出来高が増加
    • NYSEでは下落銘柄3対1、ナスダックは2対1で下落が優勢。
  • 小型株のラッセル2000は1.3%下落
  • 債券市場では、10年債利回りが4.4%まで上昇。

S&P500 

個別銘柄の動向

テスラ(TSLA)

  • テスラ株は急騰し、過去最高値を更新。
  • アナリストの強気予想:目標株価を515ドルに引き上げ、2025年には650ドルを見込む「楽観的なシナリオ」。

Nvidia(NVDA)

  • Nvidia株は反落。要因は次の2つ:
    • 電圧レギュレーターモジュールの問題が報じられ、新チップ量産遅延の懸念。
    • 主要顧客であるマイクロソフトのチップ需要が予想以下との報道。

その他の銘柄

  • ハイコ(HEI):売上高が予想を下回り、時間外取引で5%急落
  • ファイザー(PFE):2025年見通しを発表し、4%上昇
  • 住宅メーカー レナー(LEN):決算前に下落トレンド。

為替・コモディティー 

ドル円   

153.38  -0.50% 


BTC/JPY

16,399,690円  +2.50%


金先物   

2,670  +0.02%

ビットコイン価格の急騰と背景

  • ビットコインは初めて10万8000ドルを突破し、上昇を続けています。
  • 背景には米国政府のビットコイン準備金の構想があり、投資家の期待が高まっています。
  • マイクロストラテジー(MSTR)をはじめ、暗号関連企業の株価も上昇し、市場全体が活気づいています。

10年債券利回り 

アメリカ10年債券利回り  

4.400  -0.04%

VIX・プットコールレシオ

VIX   15.84

プットコールレシオ 0.54

VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。

市場の動き

1. 小幅続落の状況

  • 主要株価指数:
    • ナスダック総合指数0.3%下落
    • S&P500指数0.4%下落
    • ダウ平均株価は9日連続で下落し、50日移動平均線をわずかに下回って取引終了
    • 小型株中心のラッセル2000指数は1.2%下落し、50日線上での終値となった

2. 個別銘柄の動き

  • 売り圧力が強まった銘柄
    • ユナイテッドヘルス・グループ(UNH): 3%超の下落
    • エヌビディア(NVDA)やセールスフォース(CRM): 約2%下落
    • Credo Technology(CRDO): 10%近い暴落(10日移動平均線を下回る)
  • 逆に耐えた銘柄も存在
    • ブロードコム(AVGO): 4%下落ながら、上昇トレンドの勢いが残る
    • Tモバイル(TMUS): 3.8%下落し、50日線を割り込んだ

3. 市場全体の印象

  • 大きな分配日(機関投資家が売りを進める日)が続くと、市場の上昇トレンドに悪影響を及ぼす可能性がある
  • しかし、Apple(AAPL)Tesla(TSLA)など、依然として市場を牽引する銘柄も存在

新規投資には厳しい市場環境

  • 市場の不安定な動きにより、新規購入は難しくなっている
  • 例: Curtiss-Wright(CW)
    • 月曜日には大きく上昇したものの、火曜日には売りにより急落

FRBの動向と経済指標

1. FRB会合への注目

  • 12月19日から2日間にわたる会合がスタート
  • 市場の予想では、フェデラルファンド金利が4.25%~4.5%のレンジまで引き下げられる見込み
  • 現時点では、先物市場の予測によると来年2回の利下げが見込まれている

2. 経済指標

  • 11月の小売売上高は予想をやや上回る0.7%増(予想は0.5%増)
  • FRBが注目するコアPCE(個人消費支出指数):
    • 10月の2.8%から2.9%への上昇が予想される
    • FRBは、この指標が2%に近づくことを目標としている

3. 債券市場

  • 10年物国債利回りは4.4%付近で推移
  • 債券市場の動向は、金利政策に大きく影響する

まとめ

ダウの連敗には肝を冷やしますね。

市場はFRBパウエル議長の発言内容待ちの状況です。利下げはほぼ確実なので、パウエル議長が何を思い、何を言うかに注目です。

  • 利下げ確実視:市場は既に利下げを織り込み始めていますが、パウエル議長のトーン(ハト派 or タカ派)次第で市場の反応が分かれそうです。
  • 発言内容の注目点
    • 利下げの「時期」と「ペース」
    • インフレ率の評価と今後の見通し
    • 雇用市場の現状に対する見解

市場は「期待先行」で動きやすいため、仮にパウエル議長が慎重な姿勢を示した場合、一時的な調整が起こるかもしれません。

ヤマト

パウエル様余計なことは言わないでーーー