12/26 米国株式市場
S&P500 6,037 +0.04%
ナスダック総合 20,020 -0.05%
ダウ 43,325 +0.07%
2024年12月26日、クリスマス後の木曜日の株式市場は、静かな取引の中で小型株が注目される展開となりました。
主要指数は微妙な動きを見せる中、小型株指数であるラッセル2000が0.9%の上昇を記録し、市場をリードしました。
一方で、ハイテク株の多いナスダック総合指数は20,000ポイントを維持しつつ小幅な動きとなりました。
S&P500
1. マグニフィセント・セブン銘柄の年初来パフォーマンス
「マグニフィセント・セブン」として知られるこれらの企業は、2024年も引き続き堅調なパフォーマンスを記録しています。
- エヌビディア(NVDA): +177.3%(最高の成長率を記録)
- アマゾン(AMZN): +50.7%
- テスラ(TSLA): +68.3%
- メタ(META): +78.2%
- アップル(AAPL): +28.8%
- アルファベット(GOOGL): +37.4%
- マイクロソフト(MSFT): +19.6%
これらの企業が市場指数(ナスダック総合株価指数やS&P500)に与える影響力は非常に大きく、個別銘柄の動向が市場全体に波及する傾向があります。
2. 主要銘柄の動向
エヌビディア(Nvidia / NVDA)
- 直近で0.2%の下落を記録し、4連勝がストップ。
- 株価は「50日移動平均線」という重要なテクニカル指標に接近中。
- 第3四半期の決算では、売上高と利益が予想を上回ったが、売上高見通しは市場期待をわずかに上回る程度。
- 依然としてAI関連分野での強みを持つが、一部では調整局面への懸念も。
アマゾン(Amazon / AMZN)
- 最近、重要な買いポイント(201.20ドル)を取り戻す動きを見せるも、木曜日には0.9%の下落。
- 第3四半期では、売上高・利益ともに市場予測を上回り、引き続き好調な成長を維持。
- AIやクラウド分野での展開が引き続き注目される。
テスラ(Tesla / TSLA)
- 木曜日に1.8%の急落。これにより、先週更新した史上最高値(488.53ドル)から調整。
- 第3四半期の決算では利益が前年比で9%増加するも、収益成長は限定的。
- EV市場での競争激化や、短期的な株価変動の大きさが課題。
アップル(Apple / AAPL)
- 0.3%の上昇で、過去最高値を更新。
- 第4四半期の決算では売上高・利益が予想を上回ったものの、iPhone 16のAI機能の展開が遅れていることが一部で懸念材料に。
- 同社の安定した業績は長期的な魅力を保つ。
メタ・プラットフォームズ(Meta / META)
- 株価は0.7%下落し、重要な買いポイント(602.95ドル)をわずかに上回る水準。
- 第3四半期では増収により予想を上回る業績を記録。AIとメタバース関連の支出が今後の注目点。
アルファベット(Alphabet / GOOGL)
- 木曜日に0.3%下落。カップ・ウィズ・ハンドルの買いポイント(182.49ドル)を超えるも、買いレンジを外れる。
- 第3四半期ではAIの活用により広告事業を強化。ただし、米司法省による事業分割提案が株価の圧迫要因となる可能性。
マイクロソフト(Microsoft / MSFT)
- 好調なクラウド部門により、業績は市場予想を上回る。ただし今期の売上高ガイダンスはやや弱め。
- 長期的にはクラウドやAI分野での成長が期待される。
為替・コモディティー
ドル円
157.93 +0.33%
BTC/JPY
15,102,031円 -3.28%
金先物
2,642.01 0.28%
ドル円が一時158円を超えました。
長期金利が高止まりする中、市場参加者はドルに魅力を感じているようです。
10年債券利回り
アメリカ10年債券利回り
4.576 -0.46%
一時4.643ポイントを記録。10年債利回りが下がってこないと主要指数の最高値更新は難しいでしょう。
VIX・プットコールレシオ
VIX 14.62
プットコールレシオ 0.61
VIXが20、プットコールレシオが1.15を超えたら変動リスクに警戒しましょう。
市場の動き
木曜日の市場ハイライト
- 主要指数の動き
- ダウ工業株30種平均:+0.1%
- S&P500種株価指数:わずかに下落
- ナスダック総合株価指数:20,000ポイント超で終了
- ラッセル2000:+0.9%(小型株が特に堅調)
- セクター別動向
S&P500では、金融とヘルスケアセクターが上昇。一方で、消費者裁量セクターや通信サービスセクターが下落しました。
注目銘柄:エヌビディア、TSMC、フォーティネット
現在の市場環境で注目されている銘柄として、以下の3社が挙げられます。
1. エヌビディア(Nvidia:NVDA)
エヌビディアの株価は、人工知能(AI)ブームを背景に上昇基調が続いています。ただし、木曜日には4連勝が止まり、50日移動平均線の抵抗を受ける形となりました。今後のポイントとして、以下に注目してください:
- 現在のエントリーポイント:146.54(ダブルボトムの形成が進行中)
- 過去最高値:152.89(短期下降トレンドラインをクリア済み)
エヌビディアは、AI市場におけるリーダーであり、長期的に有望な投資先として位置づけられています。
2. 台湾半導体製造(TSMC:TSM)
TSMCはAIチップの製造を主力とする企業であり、今週初めには205.63ドルの買いポイントを超えました。しかし、木曜日には1.6%下落し、このエントリーポイントを一時的に失いました。短期的な調整はあるものの、成長性を期待する声は根強いです。
3. フォーティネット(Fortinet:FTNT)
サイバーセキュリティ分野でのリーダー企業であるフォーティネットは、100.59ドルの買いポイントを示す平坦なベースを形成中です。相対力線も高値付近を維持しており、堅調なパフォーマンスが期待されています。
まとめ
アメリカ10年債券利回りが下がりません。将来のインフレを織り込んでいる状態です。
アメリカにとってインフレは癖になりやすく、抑えるのが難しい状況です。
振り返ると、1970年代から1980年代にかけてのインフレを抑制するには、およそ10年の歳月を要しました。
今回もFRBが政策を間違えると二の舞いになる可能性も十分にあります。
アメリカ10年債券利回りの動向を見守りたいと思います。
みなさんも、自分の頭で考え、自分の判断で売り買いしてくださいね(*^^*)
投資は自己責任でお願いします。
サンタクロースラリー終了??
↓クリックしていただけると嬉しいです(*^^*)